更新日: 2024.06.11 貯金
22歳から65歳まで、毎月「5000円」ずつ貯金したら総額はいくらになる?老後資金として足りる?
とりあえず毎月5000円の貯金から始めてみようかと思っているものの「老後までにいくら貯まるの?」「これだけで足りるのかな?」と不安になる方もいるでしょう。
そこでこの記事では、定年を65歳と仮定し、22歳から65歳まで毎月「5000円」ずつ貯金するといくらになるのかをご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
22歳から65歳まで毎月「5000円」ずつ貯金したらいくらになる?
22歳から65歳まで毎月「5000円」ずつ貯金した場合、いくら貯まるのかを計算した結果は以下の通りです。
65歳-22歳=43年
5000円×12ヶ月×43年=258万円
22歳から43年間、毎月5000円ずつ貯金すると、定年の65歳時点には258万円貯まっている計算になります。次に、これで老後資金が足りるのかどうかを見ていきます。
老後資金としていくら貯めておくとよい?
総務省統計局の調査によると、65歳以上の無職世帯における平均的な月間の収支は表1の通りです。
表1
実収入(年金など) | 支出 (消費支出+非消費支出) |
不足分 | |
---|---|---|---|
65歳以上の夫婦のみの 無職世帯 |
24万4580円 | 28万2497円 | 3万7916円 |
65歳以上の単身無職世帯 | 12万6905円 | 15万7673円 | 3万768円 |
※総務省統計局「家計調査報告[家計収支編] 2023年(令和5年)平均結果の概要」を基に筆者作成
仮に、65歳から25年間、90歳まで生きた場合、不足額の合計は夫婦のみの無職世帯の場合は1137万4800円、単身無職世帯の場合は923万400円です。
なお、総務省統計局のデータには、けがや病気などで突発的に必要になる費用などは含まれていないため、「もしも」に備えるには上記の金額に少し追加した費用が必要になる可能性があります。
これらのことから、夫婦世帯・単身世帯いずれの場合でも、22歳から43年間毎月5000円ずつ貯金して貯まった258万円では、老後資金が足りない計算となります。
ただし、今回の計算結果はあくまで総務省統計局の平均的なデータを使用したもので、実際には必要な老後資金はそれぞれのライフスタイルや年金受給額によっても異なるため、全員に当てはまるものではない点にはご注意ください。
老後資金を貯める際のポイント
老後資金を貯める際、心得ておきたいポイントを2つご紹介します。自分が貯めるべき目標金額を決めるときの参考にしてください。
「貯め時」を逃さない
人生の中には「貯め時」といわれる貯金を増やしやすいタイミングがいくつかあります。そのタイミングは、以下の3つです。
・就職してから結婚するまで
・結婚してから子どもが小学生になるまで
・子どもが独立してから自分が定年退職するまで
老後資金を貯めたいと考えるのであれば、貯め時には通常よりも多く貯金しておくことが重要です。例えば、普段の貯金額は毎月5000円でも、貯め時には1万円貯金することで、老後資金をより多く確保できるようになるでしょう。
働き方を見直す
定年後の働き方についても、併せて考えておくとよいでしょう。
今回の試算では65歳から90歳まで無職であることを想定して計算しましたが、定年後も働くことで必要な老後資金の金額をおさえられます。「いくら貯めておくべきか」に加え「自分が何歳まで働くか」も考え、必要な老後資金を計算してみるとよいでしょう。
22歳から定年の65歳まで毎月5000円ずつ貯金すると258万円貯まる
22歳から定年の65歳まで毎月5000円ずつ貯金すると、258万円貯まります。ただし、65歳以上の無職世帯における平均的な収支を考慮すると258万円では老後資金が足りないため、追加で準備しておく必要があると考えられます。
貯め時や老後の働き方も考慮に入れながら、自分のライフスタイルに合った老後資金を準備しましょう。
出典
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2023年(令和5年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 図1 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支 -2023年-、図2 65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(18ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー