更新日: 2024.06.06 その他家計
一人暮らしの学生ですが、先月の電気代「9560円」は高すぎませんか?毎日「電気ケトル」を使っているせいでしょうか?
しかし、思ったよりも高額な電気代の請求がきて驚かれることもあるかもしれません。
本記事では、一人暮らしの場合の電気代の平均や、電気ケトルを1日2回利用した場合の電気代とあわせて、一人暮らしで電気代が高くなる原因になりやすいものをご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
一人暮らしの電気代の平均は?
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、単身世帯における電気代の1年間の合計は平均8万713円、1ヶ月に換算すると約6726円です。
ただし、電気代は季節によって差が出ることもあるため、表1を参考に、季節別に見た電気代の平均月額も確認しておくとよいでしょう。
表1
2023年 1~3月 |
2023年 4~6月 |
2023年 7~9月 |
2023年 10~12月 |
|
---|---|---|---|---|
1ヶ月平均 | 約9340円 | 約5486円 | 約5842円 | 約5833円 |
※総務省統計局「家計調査(家計収支編)」を基に筆者作成
1年のうち最も電気代が高くなるのは、暖房機器を使用する機会が多い1~3月で、最も安くなるのは4~6月ということが分かります。
今回の事例では電気代が9560円ということなので、冬場であれば平均的な金額といえるでしょう。そのほかの季節であれば平均をかなり上回っていることになるため、対策を考えたほうがよいかもしれません。
電気ケトルを1日2回利用した場合の電気代はいくら?
今回の事例では「毎日電気ケトルを利用している」ということですが、例えば電気ケトルを1日2回利用した場合、電気代はいくらになるのか確認してみましょう。
電化製品の電気代は「1時間あたりの消費電力(キロワット)×稼働時間×電力量料金単価(円/キロワットアワー)」で計算できるため、まずは商品の消費電力をカタログなどで調べてみてください。
例えば、1300ワットの電気ケトル(満水の状態での沸騰時間:4分)、電力量料金単価31円/キロワットアワーの場合、「1.3キロワット×(4÷60分)×31円/キロワットアワー=約2.7円」です。
1回の利用で約2.7円の電気代がかかるため、2回利用した場合は1日に約5.4円かかります。1ヶ月に換算すると約162円なので、電気代が高くなる原因としては大きなものではないと考えられるでしょう。
ただし、1日に何度も電気ケトルを使っている場合は、原因のひとつになっているかもしれません。
一人暮らしで電気代が高くなる原因になりやすいものとは?
一人暮らしで電気代が高くなる原因としては、消費電力の大きい家電を使っていることが考えられます。
特に消費電力が大きい家電といえば、エアコンやパネルヒーター・オイルヒーターなどが挙げられます。
冷暖房器具は消費電力が大きいものが多いため、電気代が気になるようであれば使用時間を短くしたり、設定温度を変更したりして節約するとよいでしょう。
また、電気を多く使うライフスタイルを送っている可能性もあるため、生活を見直してみるのもおすすめです。「アルバイトをやめて家にいる時間が増えた」「夜遅くまで起きているようになったので照明やテレビをつけている時間が多くなった」など、思いつくことがあるようなら、対策を考えてみてください。
電気代が高い原因が電気ケトルである可能性は低いと考えられる
一人暮らしの場合の電気代の平均は1ヶ月約6726円なので、今回の事例の9560円は高めであると考えられます。
ただし、冬場は暖房器具を使用することが多いため、電気代の平均も高めです。そのため、季節によっては平均的といえる金額でしょう。
また、電気ケトルを毎日使っていることが電気代が高くなる原因になっている可能性については、考えにくいかもしれません。一般的に電気ケトルにかかる電気代はそれほど高くないため、別の要因があると考えたほうがよいでしょう。
出典
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 四半期 2023年1~3月期
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 四半期 2023年4~6月期
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 四半期 2023年7~9月期
e-Stat政府統計の総合窓口 総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 四半期 2023年10~12月期
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー