更新日: 2024.05.30 その他家計
電力自由化って結局なんですか?「電気代」がお得になるんでしょうか?
2016年からは、「電力自由化」が実施されたため、すべての消費者が自分で気になる電力会社や料金プランを自由に選べるようになり、より節約の選択肢が増えています。
しかし、電力自由化にはどのようなメリットがあるか分からない方もいるでしょう。そこで今回は、電力自由化の概要やポイントを紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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電力自由化とは?
電力自由化とは、一般家庭で使用される電気を地域の電力会社だけでなく、他の電力会社から自由に選択できるようになった制度を指します。2016年4月以降からは電気の小売業への参入が全面自由化され、すべての消費者が自分で電力会社や料金プランを自由に選択できるようになりました。
これにより、値上がりや料金プランに不満を抱えていた方でもさまざまな電力会社から自分に適したところを選べるようになりました。
電力自由化が私たちにもたらすメリット
電力自由化が一般家庭にもたらすメリットを紹介します。
料金プランの選択肢が増える
従来の電気料金の内訳としては、基本料金にプラスして従量料金という「使った分だけが追加される仕組み」が基本でした。
しかし、電力の自由化後には基本料がゼロで使った分だけが請求されるプランや、夜間や季節などに応じてお得に電気代を支払えるプランなど多様化しています。
そのため「使っていないのに料金が高くなる」といった悩みに対しても、適切なプランが選べるようになりました。
ポイントを貯められる電力会社やプランがある
これまでは地域に根ざした電力会社のみ利用していましたが、さまざまな電力会社を選べるようになったため、ポイントを貯められるプランも選択できるようになりました。
使用した電気代に応じて生活のさまざまなところで使えるポイントを貯めて、お得に買い物ができるところも見られます。普段使用するサービスと提携している電力会社を選べば、電気を使うたびにポイントが貯まってお得さを感じられるでしょう。
電力自由化で注意したいデメリット
メリットが豊富な電力自由化ですが、以下のデメリットに注意しましょう。
・契約の変更やリサーチに時間を要する
・手数料に注意する
地域の電力会社から供給を受けていた場合には、新たに変更手続きが必要です。そのため、忙しい中で手続きが困難に感じる方もいるかもしれません。
また新たに参入した新電力の会社の中には、事務手数料が設けられていたり契約年数に縛りを設けていたりする可能性もあります。
その場合には、契約開始後に不都合を感じたからといってすぐに別の電力会社に乗り換えることは難しくなります。そのため、デメリットを把握した上で乗り換えを検討しましょう。
料金プランの種類
電力自由化によって、さまざまな料金形態からそれぞれの家庭やライフプランに合わせて選択が可能になりました。経済産業省資源エネルギー庁によると、具体的な料金プランの例として、以下のようなものが挙げられます。
・市場価格に応じて料金調整が行われるプラン
・完全従量料金プラン
・完全定額料金プラン
・再生可能エネルギー特化型プラン
普段あまり電気を使わない、外出していてほとんど家にいないといった場合は完全従量料金プランがお得でしょう。
一方で環境配慮に力を入れており再生可能エネルギーが気になる方は、再生可能エネルギーに特化したプランに加入するのもよいかもしれません。それぞれの電力会社から魅力的なプランが提案されているため、気になる方は確認することをおすすめします。
電力自由化はデメリットも把握しよう
近年、私たちのライフラインは選択肢が増えています。これまでは地域で契約するのが当たり前だった電力会社も、消費者が自由に選択できるようになったため、個人の選ぶ力が求められます。
電力会社を変更する際は入念なリサーチの上、自分が最もお得に利用できる電力会社やプランを選びましょう。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 電力小売全面自由化 電力の小売全面自由化って何?
経済産業省資源エネルギー庁 電力小売全面自由化 料金の仕組みと料金メニュー例のご紹介
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー