更新日: 2024.05.28 その他家計
「年収600万円」で既婚、小遣いは「月2万円」です。住宅ローンや子どもの進学資金も必要とはいえ、これは少なすぎないでしょうか? 独身の部下がうらやましいです…
本記事では会社員のお小遣い平均額や、家族構成・年齢でお小遣いにどのような差があるのかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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男女別・世代別・家族構成別のお小遣いの平均額は?
株式会社SBI新生銀行の「2023年会社員のお小遣い調査」(調査期間:2023年4月25日~28日、調査対象:会社員(正社員・契約社員・派遣社員)、パート・アルバイト2718名)によると、男性会社員の平均額は月4万557円、女性会社員は3万5001円でした。
男性は2010年以降初の4万円超え、女性も2014年以降の最高額となっています。
男性会社員の年代別お小遣い額は?
男性会社員の各年代のお小遣い額は次の通りです。
・20代:4万6453円
・30代:3万7178円
・40代:4万0801円
・50代:3万7911円
20代が最も多く、30代と50代が低い傾向にあり、女性会社員も同様の傾向にあります。
男性会社員の未婚・既婚・働き方や子どもの有無でお小遣い額はどう変わる?
男性会社員の未婚・既婚・家族構成・働き方の平均お小遣い額は次の通りです。
・未婚:4万7484円
・既婚共働き(子なし):4万437円
・既婚片働き(子なし):2万7102円
・既婚共働き(子あり):3万6772円
・既婚片働き(子あり):2万9260円
未婚の男性会社員は既婚者と比べてお小遣い額が高く、既婚者では子どもがいない世帯や共働き夫婦のほうがお小遣い額は高くなっています。また子どもありの男性会社員において中高生の子どもがいる世帯のお小遣い平均額が最も少ない結果となりました。
昨年よりもお小遣い額がアップしたのはどんな人?
男性会社員で直近1年の間にお小遣い額に変動があった人は少なく、「変化なし」が約83%、「アップした」が約7%、「ダウンした」が約10%でした。
お小遣い額がアップした人の半数近くが20代や未婚の男性社員であり、個人年収(549万円)や世帯年収(770万円)も、全体平均(個人年収:516万円、世帯年収:678万円)より高いという属性を持ちます。お小遣いがアップした理由は「給料が上がったから」が最も多く、次いで「投資などを始めた(儲かったから)」「家のローン負担・家賃が減ったから」となっています。
一方でお小遣いがダウンした人は50代が多く、個人年収(424万円)や世帯年収(552万円)が低い傾向にあり、ダウンした理由は「給料が減ったから」「生活費にかかるお金が増えたから」「子どもの教育費がかかるようになったから、増えたから」となっています。
年収600万円で月2万円のお小遣いは少ないのか?
夫婦共働きで子どもあり世帯における男性会社員の平均お小遣い額は3万6772円なので、月2万円は相当少ない金額といえるでしょう。男性会社員の昼食代平均が624円(20日間で1万2480円)、1ヶ月の飲み会金額は1万3850円なので、ランチ代と飲み会代だけで2万円をオーバーしてしまいます。
年収600万円はお小遣いがアップした人の個人年収(549万円)よりも多いので、それを根拠にお小遣いアップの交渉をしてみてはいかがでしょうか。
出典
株式会社 SBI新生銀行 2023年会社員のお小遣い調査
SMBC日興証券株式会社 日興フロッギー白書「共働き夫婦のお金事情」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー