更新日: 2024.05.08 働き方
今年のGWを「10連休」にしたら、休み明け上司に「みんなにお礼を言って回って」と言われました。有休って「権利」ですよね? わざわざお礼を言う必要はあるんでしょうか…?
ところが、リフレッシュして出社した5月7日に、上司から「あなたが休んだ3日間はみんな働いていたんだから」とお礼を個別に言って回るように指示されてしまった場合、従うべきなのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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今年のGWは長い人で10連休
2024年のゴールデンウィークは、休日が暦通りの人にとっては後半の5月3日~5月6日が4連休ですが、中には会社のカレンダーが4月27日~5月6日の間は全て休みで10連休という人もいます。
一方、会社としては暦通りの出社日なものの、個人的に有休を4月30日~5月2日の3日間取って、10連休にした人もいるでしょう。
その場合、出社後の5月7日にみんなに個別にお礼を言うべきなのでしょうか?
通常は有休の翌日にお礼を言う必要は無い
そもそも、有休は労働者の権利であり、原則として付与された日数については労働者の好きな時期に取得できます。また、2019年4月から、全ての会社は労働者に年5日の有休を取得させることが義務化されました(有給休暇が年10日以上付与される労働者が対象)。
そのため、普段であれば有休取得後にお礼を言う義務はありません。突然休んでしまって迷惑をかけた場合は別ですが、以前から予定しており、業務調整をしたうえでの有休であれば、誰かに大きな迷惑をかけたわけでもないでしょう。
仮に有休を取得するたびにお礼を言うことが義務化されているような会社であれば、有休が取りにくい風土が醸成されてしまう可能性もあります。働き方改革が進む中、会社としても休んだ場合のお礼を強制するのではなく、休むことは当然であり、休みやすい風土や組織、仕事の仕組みを作ることが大切だといえるでしょう。
とはいえ、朝会などで休んだ人が一言「ありがとうございました」とお礼を伝えることが定番になっているような場合もあります。そのようなケースでは、かたくなにお礼を言わないと意固地になるのではなく、お礼を言った方がベターでしょう。
GWなどでは多少の配慮はしても良い
ここまで解説したとおり、基本的には有休を取ったからといって、出社後に個別にお礼を言う必要はありません。
とはいえ、GWなどの長期で特別な期間については、みんなが配慮し合っていることが考えられます。働いている人の中にも、「私は働いているのに、○○さんは10連休でうらやましい」と感じる人がいても不思議ではありません。そのため、個別でなくても朝会などで普段よりも丁寧にお礼を伝えたり、旅行に行ったのであればお土産を配ったりするなどをしても良いでしょう。
まとめ
有休後のお礼については、自主的にすることはもちろんかまいませんが、強制だったりルール化されたりするようなものではありません。ただ、通常の有休でも朝会などでお礼を伝える風習がある場合、和を乱さないためにもお礼を言ったほうがベターです。
また、GWなどの特別な場合については、働いている人の感情も踏まえ、いつもとは少し違うお礼の仕方を検討しても良いでしょう。
出典
厚生労働省 年5日の年次有給休暇の確実な取得
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー