更新日: 2024.04.28 その他家計
恋人と同棲するのですが、「貯蓄ゼロ」なことは正直に伝えるべきですか? 生活費は出せるのですが、引かれないか不安です…
同棲を始めるに際して、自分の年収や貯蓄額は伝えるべき? 折半分の生活費を払えたら問題ない? と悩む人は多いのではないでしょうか。2人暮らしの平均の生活費をもとに、一緒に考えてみましょう。
年収は共有するけど、貯蓄額までは伝えてない人が半数
同棲するパートナーとはいえ、お金についてというのは、ちょっと踏み込んだ質問ですよね。
株式会社リクルートが運営する住宅情報サイトSUUMOの「同棲カップル調査」によると、「同棲するにあたって、年収・貯蓄額についてパートナーと共有していますか?」という質問に、年収について「お互いの金額を知っている」と答えた人が50.7%で半数を超える結果でした。その次に多かったのが「お互いに金額を伝えていない」の35.3%です。
貯蓄額については、「お互いに金額を伝えていない」が45.7%で半数近くを占めており、次に多いのが「お互いの金額を知っている」の37.7%という結果です。
年収について共有はするものの、貯蓄額は伝えていないカップルが多いみたいですね。日々の生活費が払えているのであれば、結婚しているわけではないので貯蓄額までは伝えなくても問題はないのかもしれませんね。
同棲カップルの生活費の割合は?
同棲するにあたり、家賃・食費・水道光熱費・日用品・雑費などの支払いはカップル間でどのような割合となっているのか、見てみましょう。
SUUMOの同調査によれば、家賃は「彼氏側が全額負担している」「彼氏が多めに負担している」が合わせて50.7%、「二人で折半している」が35.3%、「彼女側が全額負担している」「彼女側が多めに負担している」が合わせて7.7%という結果で、彼氏側が全額もしくは多めに負担しているケースが多いようです。
水道光熱費に関しても、彼氏側が全額もしくは多めに負担しているケースが合わせて50%という結果でした。理由については、「彼氏の方が給与は高いから」や「もともと自分(彼氏側)が住んでいた部屋なのでそのまま負担している」という声がありました。
一方で、食費・日用品・雑貨などの負担は、いずれも「二人で折半している」が一番多い結果となっています。
新たに物件を探すなら初期費用がかかることに注意
どちらかが元々住んでいた部屋に2人で住むのなら問題ありませんが、同棲を機に新たに部屋を借りるなら敷金・礼金・引っ越し費用などの初期費用がかかります。
SUUMOによると賃貸契約に必要な初期費用の目安は首都圏の場合、家賃の4.5~5倍となっています。例えば家賃が15万円の部屋を借りるとすれば単純計算で67万円~75万円の費用がかかることになります。
それに加えて、引っ越し費用やその他費用も別途かかります。同サイトによると引っ越し費用の平均は、同都道府県内程度の範囲(50km未満)で引っ越す場合、単身で4万5011円(荷物小)~5万2243円(荷物大)ということです。
新たな部屋に引っ越す場合は、彼氏側彼女側の両方に引っ越し費用がかかるので、合わせて約9万~10万円がかかる計算です。
つまり、ざっと計算しても75万~85万円程の引っ越し費用がかかる計算ですよね。2人で折半したとしても、貯蓄がない状態でいきなり支払うのはかなり厳しいのではないでしょうか。
初期費用が払えないなら打ち明けるべきかも
貯蓄がなくて自分の負担分の初期費用を払えないのなら、恋人の負担額が多くなる可能性がありますよね。支払うタイミングでのカミングアウトは印象もよくありません。そうなる前に貯蓄ゼロということを正直に打ち明けた方が良いでしょう。
お金の問題は重たい話題なので避けがちですが、これからも良好な関係を続けるためにもしっかりと話し合いをして、お互いがスッキリ気持ちよく過ごせたらいいですよね。
出典
SUUMOジャーナル 「同棲カップル調査[5] パートナーの年収と貯蓄額、知ってる?」
執筆者:本条アカネ
FP2級