更新日: 2024.04.03 家計の見直し
お風呂は節約しているのにガス代がなかなか下がりません。毎日の調理にお金がかかっているのでしょうか?
本記事では、ガスコンロやお風呂のガス代の目安や節約方法について詳しく解説します。ガス代が高くて困っている方や節約方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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世帯人数別の平均ガス代
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2023年」によると、世帯人数別の平均ガス代は図表1のとおりです。
【図表1】
世帯人数 | 平均ガス代(月) |
---|---|
1人 | 3359円 |
2人 | 4971円 |
3人 | 5591円 |
4人 | 5284円 |
5人 | 5131円 |
6人以上 | 5469円 |
※総務省統計局「家計調査(家計収支編)2023年」を参考に筆者が作成
※総世帯の場合
図表1のように、1ヶ月あたりの平均ガス代は3000〜5000円前後です。最も高いのが3人世帯の5591円で、単身世帯と比べて2232円高くなります。例えば、月のガス代が5591円の場合、年間のガス代は6万7092円となります。
ガスコンロのガス代の目安
ガスコンロのガス代は、以下の計算方法で求めることができます。
・ガス代:出力(kW立方メートル)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/立方メートル)×ガス料金(円/立方メートル)
一般的な都市ガスの発熱量は、45MJ//立方メートルです。また、ガスの出力(消費量)は、以下のとおりです。
・標準バーナー2.97kW
・強火力バーナー4.20kW
※リンナイカタログより
上記の条件で、ガス料金を167.28円/mとした場合、ガス代は次のようになります。
・標準:2.97kW×3.6MJ/h×1h÷45MJ/立方メートル×167.28円/m=約39.7円
・強火力:4.20kW×3.6MJ/h×1h÷45MJ/立方メートル×167.28円/m=約56.2円
※ガスを1時間使用した場合
また、プロパンガスの場合、発熱量は99MJ/立方メートルで、ガス料金は626.7円とします。この場合、ガスコンロのガス代は、以下のとおりです。
・標準:2.97kW×3.6MJ/h×1h÷99MJ/立方メートル×626.7円/m=約67.6円
・強火力:4.20kW×3.6MJ/h×1h÷99MJ/立方メートル×626.7円/m=約95.7円
※ガスを1時間使用した場合
1日1時間使用の場合、1ヶ月(30日)にかかるガス代は、都市ガスが1191〜1686円程度、プロパンガスが2028〜2871円程度となります。
お風呂のガス代の目安
お風呂のガス代は、以下の計算式で求めることができます。
・ガス代:湯量×(上昇温度)÷(発熱量kcal/立方メートル×熱効率)×ガス料金
ガス料金は都市ガスが167.28円/m、プロパンガスが626.7円/mです。また、発熱量は東京ガスが10750kacl/立方メートル、プロパンガスが24000kacl/立方メートル、熱効率は80%とした仮定した場合のガス代は、以下のとおりです。
・都市ガス:200L×(40度−20度)÷(10750kcal/立方メートル×80%)×167.28円/m=約77.8円
・プロパンガス:200L×(40度−20度)÷(24000kcal/立方メートル×80%)×626.7円/m=約130.5円
※湯量200L、20度から40度まで温めた場合
1ヶ月(30日)にかかるガス代は、都市ガスが約2334円で、プロパンガスが約3915円となります。
ガス代の節約方法
ガス代の主な節約方法は、次のとおりです。
・給湯器を使ってお湯を沸かす
・料理は作り置きする
・バーナー部分をこまめに掃除する
・追い焚きの回数を減らす
・家族の入浴時間を集中させる
・お湯の量を少なめにする
・お湯が冷めないようにフタをする
これらの方法によって、火やお湯の使用量を減らすことができ、ガス代を節約できます。使用量を極端に減らす必要はありませんが、適切な使用量かどうかを定期的に確認することが重要です。
無理のない範囲でガスコンロやお風呂のガス代を節約しよう!
本記事の試算によると、毎日の調理にかかるガス代は、都市ガスが約39.7~56.2円、プロパンガスが約67.6~95.7円となります(1時間使用の場合)。また、お風呂に関しては、都市ガスが約77.8円、プロパンガスが約130.5円です。
日々のガス使用量を削減することで、家計を節約できます。この機会に、ガスの使用量が適切かどうかを確認してみましょう。
出典
総務省統計局 家計調査(家計収支編)2023年
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー