更新日: 2024.02.28 貯金
【40代夫婦】手取り収入が全国平均の「560万円」くらいなのですが、毎月どれくらい貯蓄に回せるでしょうか?
そこで今回は、年代別の平均手取り収入と消費支出をご紹介します。さらに、生活費を除いて毎月いくら貯蓄できるのかをまとめました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
【世代別】平均手取り収入(年間)
まずは、二人以上世帯における各世代の手取り収入を見てみましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和4年)」を基に、各世代における年間手取り収入(税引後)の平均値を表1にまとめました。
表1
世帯主の年齢 | 年間手取り収入平均値 |
---|---|
20代 | 403万円 |
30代 | 550万円 |
40代 | 565万円 |
50代 | 660万円 |
60代 | 526万円 |
70代 | 431万円 |
※金融広報調査委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和4年)」を基に筆者作成
表1より、50代が最も年収が高い世代であることが分かります。会社によっても収入は変わってきますが、おおよその目安にして、自分の年収と比較してみましょう。
【世代別】平均消費支出
次は、生活に必要な支出を見てみましょう。
総務省統計局の「家計調査(家計収支編)二人以上の世帯(2022年)」によると、平均消費支出は表2の通りです。なお、上記資料を基に、1年間あたりの消費支出も算出しています。
表2
世帯主の年齢 | 平均消費支出額 | 年間消費支出 |
---|---|---|
~20代 | 24万4248円 | 約293万976円 |
30代 | 27万2059円 | 約326万4708円 |
40代 | 32万1269円 | 約385万5228円 |
50代 | 35万9963円 | 約431万9556円 |
60代 | 29万9362円 | 約359万2344円 |
70代~ | 23万7203円 | 約284万6436円 |
※総務省統計局「家計調査(家計収支編)二人以上の世帯(2022年)」を基に筆者作成
ライフスタイルによっても支出は異なりますが、年代によって約23~36万円と、幅が見られます。毎月の収入から、表2の支出を差し引いた額から貯蓄できることになります。実際に毎月いくら貯蓄できるのかを、次に見てみましょう。
貯蓄に回せるお金はいくらか?
平均的な手取り収入と消費支出が分かりました。ここで、どれくらいの金額を貯蓄に回せるかを計算してみましょう。年代別の貯蓄可能額について、表3にまとめました。
表3
年代 | 年間手取り収入 | 年間消費支出 | 差額 | 1ヶ月の貯蓄可能額 |
---|---|---|---|---|
20代 | 403万円 | 約294万円 | 約109万円 | 約9万円 |
30代 | 550万円 | 約326万円 | 約224万円 | 約19万円 |
40代 | 565万円 | 約386万円 | 約179万円 | 約15万円 |
50代 | 660万円 | 約432万円 | 約432万円 | 約19万円 |
60代 | 526万円 | 約359万円 | 約167万円 | 約14万円 |
70代 | 431万円 | 約285万円 | 約146万円 | 約12万円 |
※筆者作成
20代では月に9万円ほどですが、それ以外の年代では12万〜19万円ほどの貯蓄が可能です。
ただし年代によって、迎えるライフイベントが異なります。結婚費用や教育費など、大きなお金が必要な時期には、思うように貯蓄ができない可能性もあります。
また、ひと月あたりに換算すると、ボーナス分も入っているために、貯蓄額が大きく感じられるかもしれません。実際には、ボーナス分を支給月にまとめて貯蓄に回す方も多いでしょう。あくまでも平均値から算出した貯蓄可能額ですので、目安として参考にしてください。
消費支出の見直しが大切
今回は、年間手取り額の平均値から貯蓄可能額を算出したため、実際の月収から貯蓄できる額とは差があるかもしれません。計画的にお金をためるには、自分たちの月の収支を把握して、無理のない額を毎月貯蓄することが大切です。
今回の貯蓄可能額を参考にして、貯蓄ができていない方は、まず支出を見直してみましょう。
出典
金融広報中央委員会 知るぽると家計の金融行動に関する世論調査[二人世帯調査](令和4年) 7.標本特性 表番号77 年間手取り収入(税引後)
総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat)家計調査/家計収支編 二人以上の世帯 年報 2022年 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 表番号3 世帯人員・世帯主の年齢階級別(二人以上の世帯・勤労者世帯)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー