【家計の見直し】断捨離から再利用へ- 前向きに片付けができる発想転換方法
配信日: 2024.02.24
しかし、東京などでは粗大ゴミの処理対応が追い付かない、という問題も耳にするようになりました。だからといって、不用品を抱えたままにしておくのは本意ではないと思います。
ただ、断捨離=処分と決めつけないで、「再利用」と発想を変えてみてはどうでしょうか。
執筆者:柴沼直美(しばぬま なおみ)
CFP(R)認定者
大学を卒業後、保険営業に従事したのち渡米。MBAを修得後、外資系金融機関にて企業分析・運用に従事。出産・介護を機に現職。3人の子育てから教育費の捻出・方法・留学まで助言経験豊富。老後問題では、成年後見人・介護施設選び・相続発生時の手続きについてもアドバイス経験多数。現在は、FP業務と教育機関での講師業を行う。2017年6月より2018年5月まで日本FP協会広報スタッフ
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必要だと思って購入する前に
例えば、キッチンタイマーや爪切り、スマホのイヤホンなど、部屋の片付けをするといくつも出てきたという経験をされたことはありませんか? こういった小物は少額のものもありますし、見当たらなければためらうことなく次々と購入してしまいがちです。
しかし、対象物が小さくて少額であれば、罪悪感なく同じものを購入するという人は、高額なものであったとしても同じことをしてしまう可能性があります。これが、お金との付き合い方につながっています。
「取りあえず買って済ませる」というその場しのぎの対応を続けていく姿勢を見直すと、多くのメリットがついてくるでしょう。
「嫌々片付けてしまう」のではなく、「片付けを楽しむ」
「片付ける」「処分する」ということを「面倒だから手っ取り早く済ませる」とネガティブに考えるのではなく、「なくなってしまったモノを見つける」とポジティブにとらえてみれば、楽しみながら、懐かしい発見、自分のクセを認識することができるかもしれません。
例えば、「小物は取りあえず、この引き出しにしまってしまいがちだ」「書類はこの本棚に突っ込んでしまう」など、自分が行う収納の傾向が分かって驚くこともあるでしょう。
お金の使い方にもプラス効果がもたらされる
自分のクセが分かると、なくしたと思ったものが見つかると同時に、置き場所を決めるヒントになります。また、一度なくなったと思ったものが見つかると、以前よりもまして大事にしようという気持ちになるかもしれません。
これはそのまま、お金の使い方の見直しにも直結します。安易にお金で解決しようと思わずに、再利用の楽しみを実感できるようになるでしょう。
これまで使い切らないで腐らしてしまう食材について見直しのきっかけになる、同じような洋服があるのに何度も購入してしまう行動を改めるようになるなど、アップデートできる可能性があります。
あるいは、すでにクレジットカードを何枚か持っているのに、キャンペーンというキャッチコピーに誘われたとき、新たに加入してしまう前に立ち止まって考えるようになるかもしれません。
いかがでしょうか。「片付けをさっさと済ます」から「片付けを自分の行動パターンを振り返るきっかけ」としてみませんか?
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者