更新日: 2024.02.21 その他家計
セルフレジで「万引き」を疑われました。もちろん「無実」でしたが、今後疑われないためにはどうすれば良いでしょうか? 一応レシートは自宅まで捨てないようにしています
ほとんどの人は良識を持って利用していますが、一部で、セルフレジにおいて故意に商品登録をしない万引きが行われることもあり、まれではありますが一般の人にまで疑いの目を向けられてしまうこともあります。
本記事では、セルフレジを利用するうえで知っておきたい対応と、万引きを疑われないためにできる対策について解説します。
執筆者:新川優香()
万引きの発生数とセルフレジで万引きを疑われた場合の対応
多くの店舗では、セルフレジ担当の従業員が操作補助として常駐しています。ただし、レジ1台ごとに従業員がいるわけではなく、複数のレジを少人数で担当していることも多いため、レジに商品を通したかどうか従業員から見えにくいのが欠点です。
そのため、セルフレジでは従業員の目が届きにくいことを逆手にとって、レジを通さず商品をマイバッグに隠したり、同一商品の数をごまかしたりと巧妙に万引きをするケースが頻発しています。
警察庁の発表によると、2022年の万引き認知件数は8万3598件、そのうち検挙率は69.7%となっています。セルフレジにおける万引き件数は公表されていませんが、万引きの検挙率が低下していることからも、セルフレジ担当の従業員が万引き対策のため神経をとがらせてしまうことも無理はないでしょう。
しかし、正しくレジを通したにもかかわらず、万引きを疑われてしまった場合はどうしたらよいのでしょうか。
この場合はまず、購入分のレシートと商品を確認してもらうようにしましょう。また店舗にもよりますが、一般的なセルフレジには防犯カメラがレジごとに設置されています。この防犯カメラで不審な動きがないことを確認してもらい、万引き疑惑は誤解であることを証明してください。無罪である場合はおどおどせず、落ち着いて毅然とした対応をとるようにしましょう。
セルフレジを利用するうえで注意したいこと
無実とは言え、万引きを誤認されることは心外ですよね。万引きを疑われないためにも、次のような誤解されにくい行動をとることが有効でしょう。
セルフレジの指示に従う
セルフレジの利用に慣れている場合でも、初めて利用する店舗ではセルフレジの指示をしっかり読んで利用するようにしましょう。店舗によっては、レジを通したあとに商品をどこに置くか指定されている場合もあります。セルフレジの指示に従わず自己流で作業することは、不審な行動として誤解される要因となるため注意が必要です。
レジの途中でむやみにカバンを触らない
万引き犯の手口として、未精算の商品をカバンに隠す行為が挙げられます。そのため、誤解を防ぐために、精算時には財布を出すとき以外、むやみにカバンを触らないようにしましょう。場合によっては、未精算のまま商品をカバンに隠しているように受け止められかねません。
同様にレジ作業中は、不用意にポケットに手を突っ込むといった仕草も控えることをおすすめします。
レシートは捨てずに保管
レシートは「商品を購入した」という証拠になります。最近はレジ付近に不要レシートを入れる専用ケースもありますが、「万引きの疑いを晴らす」という観点からすると、すぐにレシートを捨てることはおすすめできません。
もちろん疑われたときにケースの中から捨てたレシートを探したり、防犯カメラで無罪を証明することもできますが、時間がかかることも考えられます。レシートは自宅に帰るまで保管しておくと万が一の際に安心です。
うっかり万引きに注意
万引きするつもりはなくても、意図せず「万引き」になってしまうこともあります。これはレジを通したつもりでもセンサーがうまく作動せず、商品が読み込まれていないことがあるからです。
レジによっては商品が登録されると「ピッ」と音が鳴ったり、レジ登録した商品の名前が画面に表示されたりするものもあります。面倒でも商品が登録されたか確認しながらレジ作業を進めるようにしましょう。
また、同一商品を複数購入している場合、商品が重なっていたり、数を間違えてしまったりすることもあります。同一商品を購入する際は、個数が正確に登録されているかも注意しましょう。
セルフレジは上手に活用しよう
セルフレジは急いでいるときにすぐに会計を終わらせることができたり、第三者が商品に触らないので衛生面が安心であるといったメリットがあります。しかし、利用方法を誤ると「万引き疑惑」に発展するデメリットもあるので注意も必要です。正しくセルフレジを利用して気持ちよく買い物ができるといいですね。
出典
警察庁 令和4年の刑法犯に関する統計資料
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級