更新日: 2024.10.07 家計の見直し
【電気代が節約できるエアコンの使い方】そもそも1時間当たりの電気代とは?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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冷房よりも暖房のほうが電気代は高い
エアコンの電気代は、冷房よりも暖房のほうが高いといわれています。例えば、次の設定温度の場合で考えてみましょう。
表1
設定温度 | 外気温 | 設定温度と外気温の差 | |
---|---|---|---|
夏 | 27℃ | 35℃ | 8℃ |
冬 | 20℃ | 7℃ | 13℃ |
※筆者作成
エアコンは設定温度に達するまではフル稼働します。外気温と室内の設定温度差は、夏に比べて冬のほうが大きいので、消費電力量が大きくなり電気代も高くなります。設定温度を夏はもっと下げたい、冬はもっと上げたいと思う方もいるでしょうが、外気温と室内温度の温度差が大きくなるほど電気代も上がります。
冷房と除湿(ドライ)の使い分け
ほとんどのエアコンには便利な除湿機能が付いています。冷房と除湿には次のような違いがあります。
表2
優先機能 | 風量 | |
---|---|---|
冷房 | 温度を下げる | 大きい |
除湿 | 湿度を下げる | 小さい |
※筆者作成
より快適に過ごしたいのか、電気代を抑えながら過ごしたいのかによって冷房と除湿を使い分けるといいでしょう。
また、除湿は大きく分けて「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があります。
表3
温度 | 湿度 | 備考 | |
---|---|---|---|
弱冷房除湿 | 少し下がる | 下がる | 風量の少ない弱冷房 |
再熱除湿 | あまり下がらない | しっかり下がる | 温度を下げずに除湿 |
※筆者作成
どちらも除湿をしてくれますが、肌寒さが気になる方には再熱除湿がおすすめです。再熱除湿は温度を下げた空気をまた暖め直すので、冷房や弱冷房除湿よりも少し電気代が高くなります。これから除湿機能を選ぶのであれば、メーカーによって機能の名称が異なったり、エアコンのグレードで機能が異なったりする点に注意してください。
エアコンの電気代はどうやって計算する?
エアコンの電気料金は、運転時の使用状況や電力会社との契約内容により変化します。
また、電化製品ごとに消費電力は異なります。製品カタログや取扱説明書に冷房と暖房それぞれの消費電力が記載されていますので確認しましょう。
電気料金は次のように計算できます。
消費電力(kW)× 電力料金単価(円/kWh)× 1(時間)= 1時間あたりの電気料金
例えば消費電力を500W、電力料金単価を31円/kWh(税込み)とします。
※出典:全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問Q&A」
1kWは1000Wですので、1時間あたりの電気料金は以下の通りです。
0.5(kW) × 31(円/kWh) × 1(時間)= 15.5(円)
エアコンの電気代を節約するためには
エアコンの電気代を節約する方法を、経済産業省資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約」をもとに紹介します。
室外機の吹き出し口をふさがない
室外機からは、室内機によって外気温よりも熱くなったり冷たくなったりした空気が吐き出しています。室外機の前や周辺に物を置くなどして風の通り道をふさいでいると、吐き出した空気をまた吸い込んでしまい、室温を快適にするためのエネルギーを多く必要として効率が悪くなってしまいます。
フィルターの掃除は月に1回か2回
エアコンは室内の冷たい空気を取り込んで、快適な温度の空気にしてから室内に送っています。この室内機に付いているフィルターが目詰まりしていると、取り込める空気の量が少なくなり、暖める力が弱まります。すると、エアコンがたくさんの空気を送ろうとして多くの電力が必要になることで、電気代がかかってしまうのです。
月に1回か2回はフィルターを取り外して、水洗いをするか、ほこりを掃除機で吸い取ることをおすすめします。
扇風機やサーキュレーターを活用する
エアコンから出てくる空気が部屋全体に行き渡るよう、扇風機やサーキュレーターを使ってみましょう。部屋の中で温度にムラができると、エアコンは必要以上に電力を使います。
部屋全体を短時間で快適な温度にするためには、サーキュレーターを使って足元の冷たい空気を天井付近の暖かい空気とかきまぜて、温度のムラをなくすのがおすすめです。
まとめ
今回はエアコンの電気代や使い方についてご紹介しました。エアコンは一年中お世話になる方も多い家電製品です。ご自身でも取り組めそうな節約方法があれば、ぜひ取り入れてみてください。
出典
全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
経済産業省資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー