更新日: 2024.01.16 貯金
貯金0円の新卒です。安心したいので、日本で貯金0円の人が何割いるのかを教えてください。
今回は、日本人で貯金を含めた金融資産が一切ない人の割合について紹介します。また、若い世代だからこそ知っておきたい、貯金の重要性と貯金するために必要なことも押さえておきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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金融資産のない世帯の割合
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」の結果から、金融資産のない世帯の割合を見ていくと、金融資産を保有していないと回答した割合は、34.5%でした。
金融資産を保有していないということは、貯金もないことになるため、貯金0円の単身世帯は少なくとも全体の約3分の1はあるといえます。
・年代別の割合
年代別、特に若い世代に絞って金融資産のない世帯の割合を見てみましょう。20代で金融資産が一切ない単身世帯の割合は、42.1%でした。
30代になると32.4%まで下落し全体の平均を下回りますが、40代になると35.8%と再び平均を上回ります。新卒であれば20代前半の人が多いため、貯金0円でもさほどおかしくないことは、これらのデータからもわかるでしょう。
・20代の金融資産額の平均は?
ちなみに、新卒と同世代といえる20代単身世帯における金融資産額の平均額は176万円です。中央値は、20万円となっています。また、20代で単身世帯の平均預貯金額は87万円でした。
安心するよりも貯金の増加を目指そう
単身世帯で見ると、日本人の3分の1ほどは貯金がない状況です。このデータを見て安心した人もいるでしょうが、少数派であることに違いありません。
しばしば、貯金が人生の豊かさを左右するケースがあります。いつまとまったお金が必要になるかわからないからこそ、年代にかかわらず、ある程度は保有しておいたほうがよいでしょう。
特に、若い世代で貯金の癖をつけておくと、将来的に余裕のある生活ができる可能性が高まります。貯金0円の人たちが意外と少なくないといったん安心したあとで、貯金の増加を目指したほうが、多くの人にとって有意義です。
貯金するために必要なこととは
貯金は、意識しなければ難しいことでもあります。貯金0円から脱するためにも、まずは意識を変えていきましょう。ここでは、貯金に必要なことについて解説します。
・支出を意識する
何よりも、支出を意識しなければいけません。無駄遣いがあれば、意識的に減らします。それだけでも貯金へと回せるお金が生み出せるでしょう。家計簿のような記録をつけながらの収入と支出の管理が重要です。支出へと意識が向けば、買い物をする際にも徐々に無駄なものを買わない癖がついてきます。
・収入の一定割合を貯金する
給与を受け取ったら、その時点で収入の一定割合を貯金へと回してしまいましょう。残ったお金で生活をやりくりできれば、毎月確実に貯金が増えていきます。最初は少額からでも構いません。収入が増えたり無駄遣いがなくなったりするにつれて、徐々に貯金へと回す額も増えていくでしょう。
・資産運用の勉強をする
金融資産は、貯金だけではありません。貯金が増えたら、その一部を投資へと回し、さらに金融資産を増やすことも可能です。
そのために、早い段階から投資を含む資産運用について勉強しておきましょう。新卒で働き出した段階で知識を身につけておけば、数十年後には大きなリターンを得られる可能性が高くなります。
今すぐ行動を起こして貯金0円を脱しよう
一人暮らしの3分の1程度の人は、貯金が一切ないため、新卒で貯金0円であっても決しておかしくはありません。しかし、安心して終わってしまうのは禁物です。20代であれば意識と行動次第で、いくらでも貯蓄を増やせます。
まずは、支出へと意識を向けつつ、収入の一定割合を貯金するよう心がけましょう。あわせて、資産運用の勉強も徐々に始めていけば金融資産を保有する重要性や増やし方を知ることができるでしょう。
出典
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー