大学生の息子が仕送りをすぐ使い切るので、送金の手間がかかります。何か解決策はあるでしょうか?
配信日: 2023.12.22
大学生の子どもが仕送りをすぐに使い切り、その度に追加で送金している家庭もあるかもしれません。本記事では、1人暮らしの子どもが仕送りをすぐに使い切る場合の対処法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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下宿生への仕送り平均額は月額6万円台後半
全国大学生活協同組合連合会が行った「第58回学生生活実態調査(2022年)」(調査期間:2022年10~11月、調査対象:全国の国公立および私立大学の学部学生9126名)によると、下宿生の平均支出は月額12万3630円です。
一方で、下宿生の収入合計は月額12万4290円となっており、わずかに黒字であることが分かりました。収入の内訳を見ると、仕送りが6万7650円、アルバイトが3万2340円、奨学金が2万640円となっています。仕送り額は前年より4230円減少し、1982年以降最低額となりました。
こちらの調査から、1人暮らしをする大学生への仕送りは必要最低限にしている家庭が多いことが分かります。居住地にもよりますが、上記を参考に子どもへの仕送り額が適切かを改めて考えてみてはいかがでしょうか。
十分な仕送りを送っているにもかかわらず、すぐに仕送りを使ってしまう場合は、子ども自身に節約意識を身につけさせることが重要です。不足分はアルバイトで補わせるなど、一度仕送り額について家族で話し合ってみるとよいかもしれません。
保護者による家計管理アプリを活用する
大学生の子どもに節約を意識させようとしても、なかなかうまくいかないケースもあるでしょう。離れて暮らしていると、子どもが何にいくら使っているかを把握しにくいかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、保護者による家計管理アプリです。家計管理アプリのなかには家族で情報を共有できるものがあり、カードや電子マネーと連携することで残高や利用明細を把握できます。
離れて暮らす子どもが何にいくら使っているかが分かるため、家計の無駄を発見しやすいでしょう。追加で仕送りをするべきか、それとも節約やアルバイトをするように促すべきかの判断もしやすくなります。
一人暮らしの子どもへの仕送り方法
離れて暮らす子どもへの仕送り方法には、銀行口座への振り込み、ゆうちょ口座への送金、電子マネーなどがあります。振込手数料を節約したい方には、仕送り専用の銀行口座を開設し、親元に通帳を子ども側にはキャッシュカードを持たせる方法がおすすめです。
毎月専用口座に仕送り分の金額を入金し、子どもが必要に応じてお金をおろしていきます。この方法だと入金扱いとなり、振込手数料の節約となります。また、通帳に記帳をすることで、子どもの引き出し状況も確認できます。
先ほど紹介した家計管理アプリのなかには、アプリ上で手軽に送金やメッセージを送信できるものもあります。家計管理アプリを活用することで、わざわざ銀行やATMに足を運んで送金する手間が省けます。家計管理アプリを使わない場合も、電子マネーを活用すると手間が省けて振込手数料もかかりません。
子どもにやりくりさせることも重要
大学生の子どもがすぐに仕送りを使い切ってしまう場合は、すぐに追加の仕送りを送るのではなく、決まった金額内でやりくりさせることも重要です。
子ども自身でお金を管理できない場合は、家族間で共有できる家計管理アプリを活用して、家計に無駄がないかをチェックしてみてはいかがでしょうか。家計管理アプリのなかにはワンタッチで家族間の送金ができるものもあり、子どもに追加の仕送りをする際も便利です。
出典
全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連) 第58回学生生活実態調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー