更新日: 2023.12.21 働き方

定時で帰ろうとすると「上がるの早いね」と言われました。業務スピードを落として残業するのが賢いでしょうか……。

定時で帰ろうとすると「上がるの早いね」と言われました。業務スピードを落として残業するのが賢いでしょうか……。
仕事を終えて定時で帰ろうとしている際に、上司や同僚から「早いね」などと言われると、後ろめたい気持ちになってしまうかもしれません。
 
ただし、かといって意図的に業務スピードを落として残業をするのは考えものです。この記事では、残業が発生することのデメリットや円満な定時退社を行うためのポイントについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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残業が発生することのデメリット

定時内に業務が終わらない場合には残業の必要性が生じますが、業務のスピードを落としてまで残業する必要はありません。不必要な残業は企業と従業員、双方にデメリットがあります。
 

・企業にとってのデメリット

労働基準法では、法定労働時間は1日8時間以内、1週40時間以内と規定されています。厚生労働省によると、時間外労働に対する割増賃金は、通常の賃金の2割5分以上となります。
 
一例として、通常1時間あたり1000円で働いている労働者に2時間の残業をさせた場合には、2500円以上を支払う必要があります。つまり、本来定時内で終わる業務を残業にすることで人件費が増え、企業の生産性は低下します。
 

・従業員にとってのデメリット

残業時間が増えると、友人や家族と過ごしたり趣味を楽しんだりなどのプライベートの時間が減ってしまいます。また、残業が続くことで疲労が蓄積したり、十分な睡眠時間が確保できなくなったりすることも多く、体調を崩す要因にもなります。
 

円満な定時退社をするためのポイント

定時で帰ろうとすると、嫌みに近いことを言われる場合には、自身が気付いていない問題があるのかもしれません。以下のポイントに気を付けて、周囲の合意・納得を得るようにすれば、円満な定時退社をしやすくなるでしょう。
 

・その日の業務目標を上司とすり合わせておく

自分では「ここまでやれば今日の業務は終了」と思っていても、上司と目標のゴールイメージがズレている可能性があります。
 
まずは朝一番に、その日の業務目標や優先順位について上司に確認しておきましょう。定時までに、上司から指示があったところまで業務を完了できているのならば、堂々と退社できます。
 

・チームの様子も気にする

チームに属している場合、周りが忙しそうにしているのに、担当業務が終わったからといってさっさと帰ろうとしていると、「協調性がない人」と思われてしまいます。
 
チームワークを良好に保つためには、助け合いの精神が肝心です。周囲に対する「何か手伝うことはありませんか」といった声かけは、マナーとして行うようにしましょう。
 

・無駄話をせず集中して業務に取り組む

業務中に雑談が多いと、不真面目な印象を与えます。仮に業務が終わっていても、「職場でダラダラと過ごして定時退社しようとしている」などと誤解されかねません。
 
定時退社を目指すならば、仕事に関係ない会話は最低限にとどめ、業務に集中して取り組んでいる姿勢をアピールすることも大切です。
 

定時退社がマイナス評価されるときには転職も検討

定時までに効率的に業務を進めていることは、本来は評価されるべき点です。
 
必ずしも残業が必要な状況ではないのに、定時退社をしようとすると引き止められたり、残業が正義といった雰囲気があったりするケースでは、思い切って転職するのもひとつの手です。転職エージェントなどを利用して、理想とするワーク・ライフ・バランスをかなえられそうな職場を探してみましょう。
 

出典

厚生労働省 法定労働時間と割増賃金について教えてください。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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