更新日: 2023.12.19 働き方

40歳派遣社員、派遣先で契約社員としての雇用を打診されました。正社員でなくてもメリットはありますか?

40歳派遣社員、派遣先で契約社員としての雇用を打診されました。正社員でなくてもメリットはありますか?
派遣社員として働いていると、派遣先の会社から「契約社員として働かないか」と打診されることがあるかもしれません。「正社員なら引き受けたいけれど、契約社員だとどうなのか? 」と迷われる人も多いのではないでしょうか。
 
まずは、雇用形態ごとにどのような違いがあるのかをしっかり確認しておく必要があります。本記事では、派遣社員・契約社員・正社員の違いとともに、派遣社員から契約社員になるべきか迷ったときの判断方法についてご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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派遣社員・契約社員・正社員の違いとは?

派遣社員・契約社員・正社員の指揮命令者や雇用主・契約期間・賃金の支払い主の違いについて表1にまとめました。
 
表1

派遣社員 契約社員 正社員
指揮命令者 派遣先企業 勤務先企業 勤務先企業
雇用主 人材派遣会社 勤務先企業 勤務先企業
契約期間 有期雇用契約で最長で
3年間まで
契約期間が満了すると
労働契約は終了
無期雇用契約で定年までの
雇用が前提
賃金の支払い主 人材派遣会社 勤務先企業 勤務先企業

※厚生労働省「さまざまな雇用形態」を基に筆者作成
 

派遣社員から派遣先の契約社員になっても法律上問題はないのか?

「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」によると、「派遣元事業主は、その雇用する派遣労働者に係る派遣先である者又は派遣先となろうとする者との間で、正当な理由がなく、その者が当該派遣労働者を当該派遣元事業主との雇用関係の終了後雇用することを禁ずる旨の契約を締結してはならない。」としています。
 
つまり「派遣社員から派遣先の契約社員として雇用されることは、法律上問題がない」ということになるでしょう。厚生労働省は派遣社員を正社員として雇用することを推奨していることからも、契約社員としての雇用も問題はないと考えられます。
 

派遣社員から契約社員になるべき?

派遣先から契約社員としての雇用を打診されたときは、契約社員としての働き方が自分に合っているか考えてみましょう。
 
まず、契約社員になると企業と直接契約を結ぶことになるため、将来的には正社員への登用も期待できます。また、人材派遣会社と契約した内容以外の業務にも携われるようになるので、仕事にやりがいを感じやすくなるでしょう。
 
ただし、契約社員になると会社との契約期間が終了してしまった場合、派遣社員であれば会社が探してくれるであろう次の雇用先も自分で探さなければならない、という手間も出てきます。
 
メリットとデメリットをしっかりと比較して、どちらが自分に向いているか検討するといいでしょう。
 

契約社員としての働き方に魅力を感じるか考えてみよう

契約社員・派遣社員・正社員の違いや、派遣社員から派遣先の契約社員になるメリットなどをご紹介しました。法律上では派遣社員から契約社員になることに問題はないと考えられます。
 
40歳で派遣社員として働いており、派遣先から契約社員としての雇用を打診されたときは給与面やボーナスの有無、勤務時間などの契約内容や雇用形態ごとの働き方について、自分にどのようなメリットとデメリットがあるのかを考えてみるといいでしょう。
 

出典

厚生労働省 さまざまな雇用形態
デジタル庁 e-GOV法令検索 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(派遣労働者に係る雇用制限の禁止)第三十三条 2項
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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