更新日: 2023.12.14 働き方
入社10年目ですが、いまだに「ボーナス」をもらったことがありません。「ボーナスなし」の会社ってわりと多いのでしょうか? 平均額はどのくらいですか?
そこで、本記事では「ボーナスがない会社の割合」や「30代を含めた全世代のボーナスの平均支給額」について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ボーナスがない会社は結構あるの?
まず、ボーナスが支給されない会社がどのくらいの割合なのか解説します。
厚生労働省の毎月勤労統計調査(令和5年2月分結果速報等、令和5年9月分結果速報等)によると、令和4年冬季平均賞与額は39万2975円で、支給事業者割合は70.5%です。また、令和5年の夏季は平均賞与額が39万7129円で、支給事業者割合は65.9%となっています。つまり、夏季と冬季ともに、約3割の事業者がボーナスを支給していないことが分かります。
30代はどのくらいボーナスを支給されているの?
続いて30代のボーナス平均支給額を見ていきます。また、他の世代のボーナスの平均額も合わせて紹介します。厚生労働省の調査の結果は、図表1の通りです。
図表1
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査より筆者作成
図表1の金額は1年間の賞与の金額です。30代になると、役職に就く人も増え、会社の中核を担うようになってくるため、ボーナスの支給額が増えていく傾向にあります。30代後半にもなると、年間ボーナスが100万円を超える金額まで支給してもらえる人も多くなります。
ボーナスが支給されない理由とは?
上記のようなボーナスがもらえる会社がある一方で、ボーナスが支給されない会社もあります。ボーナスが支給されない理由として考えられるのは、主に2つです。
年俸制が採用されているから
年俸制とは、プロスポーツ選手をイメージすると分かりやすいかもしれませんが、社員の成果に応じて1年単位で給与を定める制度のことを指します。一人ひとりの能力が年収に反映され、外資系の成果主義を重視する会社などに普及しています。
中には年俸制でも「毎月の給料とボーナス2回」という形で支給している会社もありますが、ボーナスを支給しない代わりに毎月の給料を高く設定して給料を支払っているところが多いようです。
経営状態が悪くなったから
ボーナスはその年の会社の利益に応じて支給されるため、業績が悪化すればボーナスが支給されないこともあります。
会社の利益が減る原因としては、社会全体の景気の悪化や在籍する会社の業界の景気が下がっているといった事情が考えられます。社会全体の景気もボーナス支給に左右することも押さえておきましょう。
ボーナスがない会社は3割! 会社の給与形態を確認しておこう
会社のなかには、ボーナスが出ない会社も3割ほどあります。もしかしたらボーナスが出ないことでネガティブになる人もいるかもしれませんが、自分の給与形態を再度確認し、納得のいく形で会社と向き合っていきましょう。
出典
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等
厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年9月分結果速報等
厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー