更新日: 2023.12.09 貯金

独身ですが浪費グセがあり 結婚後や老後が「お先真っ暗」と言われます。原因と対策を教えてください

独身ですが浪費グセがあり 結婚後や老後が「お先真っ暗」と言われます。原因と対策を教えてください
無計画なお金の使い方の典型例に、「浪費」があります。たとえ20代で高年収でも、浪費グセがある場合、いずれ経済的に苦しい状況が訪れるかもしれません。
 
そこで本記事では、浪費の概要や1人暮らしの貯金の平均値、浪費の主な原因と対策などを解説していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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浪費グセの特徴とデメリット

そもそも浪費とは、金銭や時間、労力などをムダに費やすことを指します。お金に限定すると「ムダづかい」といえます。浪費グセが強いと、「使えるお金はどんどん使おう」と考えがちです。
 
特に1人暮らしの若い世代は体力があり、手取り額も多いうえに物欲が強ければ、「貯金よりもお金を使って楽しみたい」と思うのではないでしょうか。
 
しかし、いつまでも同じ収入を得られるとはかぎりません。給与が下がる可能性もあれば、会社の倒産やリストラによる失業も考えられます。何が起こるか分からないのが人生です。その際、一定額の貯金があれば生活の支えになります。
 
訳あり不動産の買取再販業を行う不動産会社の株式会社AlbaLink(東京都江東区)が実施した、「貯金額に関する意識調査」(調査期間:2023年8月25日~9月2日、調査対象:1人暮らしをしている10~60代の506人)によると、1人暮らしの月の平均貯金額は2万7812円という結果が出ています。
 
理想の貯金額は6万526円です。貯金理由は「将来・老後のため」が最も多い回答となっています。次いで、「急な出費に備えて」です。貯金ゼロの場合、将来・老後の備えが難しいだけでなく、収入が下がると急な出費をカバーしづらいというデメリットが考えられるでしょう。
 

浪費の主な原因と対策

浪費の主な原因として、「使えるお金があって目の前の欲望に弱い」以外にも、「見栄を張りたい」や「交友関係が広すぎる」などが考えられます。しかし浪費を続けると、前述したように収入が下がった場合の対応が難しくなります。
 
ほかにも司法統計によると、令和2年度の「婚姻関係事件数―申立ての動機別」として、妻からの申立ての動機のうち、「夫の浪費」が4020件という結果が出ています。これは、「家庭を捨てて省みない」や「家族親族と折り合いが悪い」よりも多い数値です。
 
このように浪費グセがあると、結婚後や老後などの生活に悪影響がおよぶ可能性もあるため、将来厳しい人生を送ることになりかねません。したがって、早い段階で浪費グセを克服することが大切です。具体的な対策として以下が挙げられます。


・先取り貯金
・家計簿を付ける
・交友関係を絞り込む

取り貯金とは、給与が入るタイミングで先に貯金する行為を指します。銀行の設定によっては、毎月決まった日に貯蓄用口座に自動で入金できます。
 
また、家計簿を作成することにより、収支の管理が可能です。気軽に使えるスマホアプリもあるので検討してみてください。交友関係の絞り込みは、「今の自分に必要な人間関係かどうか?」と考えることをおすすめします。お金だけでなく、時間も浪費していると感じる場合は、思い切って関係を絶つことも考えましょう。
 

まとめ

本記事では浪費グセがある人に向けて、浪費の問題点や対策などを解説しました。浪費があると将来、結婚・老後の備えや、急な出費への対応が難しくなります。
 
しかし「お金が余ったら貯金しよう」と思ってもなかなか実行できないため、先取り貯金を中心とした対策をおすすめします。
 

出典

株式会社AlbaLink 貯金額に関する意識調査
裁判所 家事令和2年度 婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別 全家庭裁判所
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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