更新日: 2023.12.07 家計の見直し
寒くてエアコンの暖房をよく使ってしまうのですが、エアコンの暖房代はどうやったら節約できますか?
エアコンの暖房代は、簡単な対策を講じるだけで節約できる可能性があります。本記事では、暖房代が気になるときに試してみたい節約方法を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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2023年は暖房代の節電対策が必要かも
日本トレンドリサーチ(株式会社NEXER)と電材ネットが、全国の男女1170名を対象に実施した「夏の電気代に関するアンケート」で、全体の72.8%が「今年(2023年)の夏の電気代は高かった」と回答しています。
全体の64.4%が「昨年より高かった」と回答している点も見逃せません。主な理由は「電気代が高騰したから(66.9%)」と考えられているようです。
暖房代は冷房代より高くなりやすい
冷房代の明細書を見て、暖房代を心配している方は多いでしょう。暖房代は冷房代よりも高くなりやすい傾向があります。冬は夏よりも、外気温と設定温度の差が大きくなりやすいためです。エアコンは、設定温度に到達させるまでの間に多くの電力を消費します。
したがって、暖房代が高くなりやすいのです。日照時間が短くなる点もポイントです。部屋で過ごす時間が長くなるため、夏よりもエアコンを使用する時間が長くなりやすいと考えられています。冷房代が高かったと感じている方は、節電対策が必要かもしれません。
暖房代を手軽に節約する方法
エアコンの暖房代は、いくつかの方法で節約できる可能性があります。パナソニックが発表している「これを知っておけば、冷房も暖房もお得に活用!―エアコン節電術7選」を参考に、手軽に取り組める節約方法を紹介します。
1位「エアコンの掃除をこまめに行う」
同ランキングで1位に輝いたのが「エアコンのフィルター掃除をこまめに行う」です。パナソニックのエアコン「CS-F401D2」を用いた実験で、年間約1万円以上の節約につながったことが示されています。
フィルター掃除の方法は、掃除機でフィルターについている埃を吸い取るだけです。汚れがひどい場合は、中性洗剤で洗って日陰干しします。政府広報オンライン「省エネのポイントを部屋別にご紹介! 高くなりがちな冬の光熱費を抑えましょう」によると、掃除の頻度は月に1~2回が目安とされています。
2位「設定温度を上げすぎない」
2位にランクインしたのが「設定温度を上げすぎない」です。環境省により、エアコンの設定温度を1℃下げると暖房使用時は10%の節電になることが示されています。パナソニックが推奨する室温の目安は20℃です。
肌寒く感じる場合は、加湿器を併用するとよいでしょう。湿度を高くすることで、同じ設定温度でも暖かく感じられます。あるいは、風の吹き出し角度を水平に対し60度以上にすることも考えられます。足元まで温風が届くため、同じ設定温度でも暖かく感じられるはずです。
3位「風量を自動に設定する」
3位にランクインしたのが「風量を自動に設定する」です。前述の通り、エアコンは設定温度に到達するまでの間に多くの電力を消費します。風量を自動に設定することで、風量「弱」で運転しているときよりも設定温度に到達するまでの時間を短く、消費電力を少なくできます。リモコンのボタンを押すだけでよいため、積極的に試してみたい節約方法といえるでしょう。
暖房代を賢く節約しましょう
冬を快適に過ごすためエアコンの暖房は欠かせません。暖房使用時に心配になるのが電気代です。一般的に、暖房代は冷房代よりも高くなりやすいと考えられています。冷房代が高かったと感じている方は対策が必要かもしれません。
暖房代が気になる方は「エアコンの掃除をこまめに行う」「設定温度を上げすぎない」など、この記事で紹介した節約方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。
出典
日本トレンドリサーチ 【夏の電気代どうだった?】64.4%が、昨年よりも「高かった」
パナソニック株式会社 電気代アップに備えて知りたい!冬の「エアコン」節電ポイント
政府広報オンライン 省エネのポイントを部屋別にご紹介!高くなりがちな冬の光熱費を抑えましょう
環境省 家庭でできる節電アクション
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー