更新日: 2023.12.06 家計の見直し
毎日「スーパーのお総菜」で夕食を済ませています。「自炊」にしたら1ヶ月でいくら節約できますか?
しかし毎日お惣菜を買うと、出費が気になります。そこで今回は、お惣菜と自炊のどちらが食費を安くおさえられるのかを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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自炊にかかる平均食費
自炊と聞くと、食費をおさえられるイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。ゴーフード株式会社の「一人暮らしの食生活に関するアンケート調査」では、自炊にかかる食費(1回分)について以下の結果となりました。
1位:301~500円(50%)
2位:~300円(29%)
3位:501~700円(16%)
4位:701~1000円(4%)
約半数が、301〜500円以内に食費をおさえていることが分かります。301〜500円以内で夕食を自炊した場合、1ヶ月で9030〜1万5000円の食費がかかります。
作るメニューや使用する食材によって食費は変わりますが、目安として参考にしてください。
お惣菜購入にかかる平均費用
スーパーに並ぶお惣菜は多種多様であり、価格帯にも差が見られます。株式会社ロコガイドの「お惣菜・スイーツの購入に関するアンケート調査」によると、お惣菜の平均購入価格は570円とのことです。お惣菜を購入する際の平均予算の割合は、以下の通りです。
1位:301~500円(37.1%)
2位:501~700円(17.6%)
3位:300円以下(16.9%)
4位:701~1000円(16.6%)
割合を見てみると、「301~500円(37.1%)」が最も多い回答となりましたが、自炊と比べると割合的に少ないことが分かります。反対に「701~1000円(16.6%)」の割合が自炊の4%よりもはるかに多いことから、平均購入価格はお惣菜のほうが高いことが考えられます。
毎日夕食に約570円分のお惣菜を購入したと仮定すると、月の出費は1万7100円です。自炊1食300円に食費をおさえられた場合、その差は8100円にもなります。
お惣菜は1個当たりの価格が決まっていますが、自炊であれば食材をうまく使いまわすことで、食事1食分にかかる食費を節約できます。買い物の仕方を工夫することで、効果的に出費を減らせるでしょう。
家事の負担を減らしながら節約する方法
自炊のほうが食費をおさえやすいことが分かりましたが、作る料理によっては割高になる可能性もあります。珍しい食材や単価が高い食材を使う料理は、食費が高くなりやすい傾向にあります。
節約しながら自炊するには、食材を使いまわし、無駄をなくすことがポイントです。特定の料理にしか使用しない食材は使う頻度が少なく、使い切る前に傷ませてしまうおそれがあるでしょう。多くの料理に使える食材を買うようにすると、効率よく消費できます。
さらに揚げ物は油を多く使うため、食費がかかるだけでなく、後片付けにも手間がかかります。その場合は、お惣菜を購入したほうが結果的に安く済むケースもあります。
疲れている日や時間がないとき、家で作るには手間がかかるメニューなどは、お惣菜を購入してもよいでしょう。無理なく自炊を続けるには、節約だけを意識するのではなく、家事の負担を減らすことも大切です。
毎日自炊したほうが節約効果が期待できる
今回の結果から、自炊のほうが食費をおさえやすいことが分かりましたが、購入する食材やお惣菜によっても出費は大きく変わります。
一概に自炊のほうが節約できるとはいい切れませんが、うまく食材を使いまわしたり、買い物の仕方を工夫することで、食費をおさえやすいことは確かです。
忙しい日や疲れている日などは、お惣菜を購入して家事の負担を軽減するのもよいでしょう。
出典
ゴーフード株式会社 春から新生活!「一人暮らしの食生活」に関する調査
株式会社ロコガイド 【トクバイ:お惣菜・スイーツの購入に関する調査】毎日の料理をおっくうに感じた時は「お惣菜を活用する」人が7割以上、お惣菜人気No.1は「揚げ物」平均購入価格は570円
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー