更新日: 2023.12.05 働き方
絶対に「扶養」から外れたくないのですが、2024年10月からの「社会保険適用範囲拡大」って私にも影響がありますか?
これまでは社会保険の支払いが免除されていた人たちも加入対象になる可能性があるため、扶養内で働きたいと考えている人は注意が必要です。雇用形態に関係なく、パートやアルバイトとして働いている人たちも対象になるため、詳しく確認しておきましょう。
本記事では、2024年10月から、社会保険の適用範囲がどのように変わるのか、および扶養内で働くにはどうすればよいのかについて、ご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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社会保険の適用範囲はどのように変わる?
現在、社会保険の加入が適用されているのは、以下の条件をすべて満たしている人です。
・労働時間が1週間に20時間以上
・所定内賃金が月8万8000円以上
・2ヶ月を超える雇用が見込まれている
・学生ではない(休学中や夜間学生は加入対象)
また2022年10月以降から、「勤め先の従業員数が101人以上であること」が条件に加わっています。それまでは「勤め先の従業員数が501人以上」が条件であったことから、大幅に適用が拡大されたことが分かります。
そして、さらに2024年10月からは「勤め先の従業員数が51人以上」に条件が拡大されます。これまでは扶養の範囲から出ないようにして働いていた人にも適用される可能性があるため、職場への確認が必要です。
社会保険適用拡大の対象になるとどうなる?
社会保険適用の対象になった場合、これまで受け取る予定だった老齢基礎年金に老齢厚生年金が加わるため、将来受け取れる年金額が増えます。
さらに医療保険にも加入するため、傷病手当金や出産手当金の給付が充実して、病気やケガ、出産などで仕事を休まなければならなくなったときに給付が受けられます。
社会保険料の半分は会社が負担してくれますが、残りの半分は自己負担として給料から天引きになりますので、月々受け取れる給与の金額が減る点は、デメリットであるといえるでしょう。
扶養の範囲内で働くには?
手取りが減ることは困るので、今まで通りに扶養内で働きたいという人もいるでしょう。その場合は、労働時間が1週間で20時間以上にならないようにシフトを減らしたり、所定内賃金が月8万8000円を超えないように調整したりしながら働く必要があります。
社会保険適用拡大の対象から外れることで、これまでと同様に扶養の範囲内で働けます。自身の希望を職場へ伝えて、シフトを調整してもらうのもよいでしょう。
自分のパート先が対象になるかを確認しておこう
2024年10月から、社会保険の適用が拡大されることが決まりました。
そのため、今までパートとして扶養内で働いていた人も、給料から社会保険料が天引きされる可能性があります。社会保険に加入することで、将来受け取る年金が増えるなどのメリットはありますが、給料の手取り額が減るのは困るという場合は、適用対象外になる働き方をしなければなりません。
まずは自分のパート先が、社会保険適用の対象になるかを確認しましょう。
出典
厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト パート・アルバイトのみなさま
厚生労働省 「社会保険適用拡大ガイドブック」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー