更新日: 2023.12.05 貯金

たった「100円」から始められる!40歳から65歳まで毎日100円ずつ貯金するといくらになる?

たった「100円」から始められる!40歳から65歳まで毎日100円ずつ貯金するといくらになる?
老後に必要な資金に関しては、多くの人が関心を寄せているでしょう。
 
定年後は収入が大幅に減り、ライフスタイルが大きく変わることも考えられます。老後に備えて貯金をしたいけれど、「貯金をする余裕がない」「貯金を始めてもなかなか続かない」といった方もいらっしゃるでしょう。
 
しかし、毎日100円であれば、無理なく続けられるかもしれません。しかも、長期間続けることで得られるメリットもあります。今回は、老後に必要な生活費や、老後の生活に備えて気軽に始められる100円貯金のメリットをご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

老後に必要な生活費はいくらくらい?

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)家計の概要」によると、65歳以上の世帯に毎月かかる支出は、以下の通りです。
 

・65歳以上の夫婦のみの無職世帯

消費支出:23万6696円
非消費支出:3万1812円
合計:26万8508円

 

・65歳以上の単身無職世帯

消費支出:14万3139円
非消費支出:1万2356円
合計:15万5495円

 
定年退職後は、年金収入や仕事を続けることで、生活費をまかなうことになります。しかし実収入と必要な生活費を比較すると、夫婦は2万2270円、単身者は2万580円の不足分が発生することが分かりました。
 
これら2万円ほどの不足分は、1年で24万円、10年で240万円ほどに膨れ上がります。100歳まで生きるとすると、35年間で840万円ほどの不足分が発生する計算です。
 
そのため、現役時代に老後資金のための貯蓄をして、家計収支の不足分を補えるように準備している人もいらっしゃるでしょう。
 

40歳から65歳まで毎日100円ずつ貯金するといくらになる?

「老後は家計が厳しくなるのではないか」「ギリギリの生活を続けるのは不安」といった心配を抱えている方もいらっしゃるでしょう。
 
とはいえ、いきなり数百万円を目指して貯金を始めようとすると、ハードルが高くて挫折する可能性があります。
 
そこで、毎日100円ずつ貯金することをおすすめします。100円という小額でも、1年間続ければ3万6500円になります。40歳から65歳まで25年間続けると、91万2500円です。
 
さらに100円貯金を始めることには、以下のようなメリットがあります。
 
・老後の娯楽費や贅沢代に充てられる
定年退職後に収入が減った後は、娯楽や贅沢に充てられるお金が少なくなると考えられます。100円貯金で貯めた91万2500円は、自分へのご褒美として自由に使えるでしょう。
 
・気持ちに余裕ができる
老後資金の準備がプレッシャーになったり、始めたものの続かなかったりするケースもあります。毎日100円であれば、気持ちに余裕を持って気軽に始められます。貯まった小銭を見て、「自分にも貯金ができる」という達成感も得られるでしょう。
 
・貯金グセがつく
金額よりも、継続する力を身に付けることが大切です。貯金が習慣になることで、目標金額を増やしていくことも可能です。毎月1万円に設定して、1年続けると12万円、10年後には120万円貯まります。
 

貯金が続かない場合は100円から始めてみる

老後の生活費は、夫婦で毎月26万8508円、単身者で15万5495円だといわれています。
 
収入が減る老後生活を、余裕をもって過ごせるようにと貯金をしている方は多いですが、持続させることは簡単ではありません。
 
そのような場合は、毎日100円ずつ貯金する小銭貯金で、貯金の習慣を身に付けることをおすすめします。継続力が身に付けば、目標額を高く設定したり投資につなげたりできるかもしれません。
 

出典

総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)家計の概要 図1 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支 -2022年- 、図2 65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2022年-(18ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集