更新日: 2023.12.05 家計の見直し

「暖房も冷房と同様につけっぱなしのほうがお得」なの?24時間つけっぱなしにした場合の電気代はいくら?

「暖房も冷房と同様につけっぱなしのほうがお得」なの?24時間つけっぱなしにした場合の電気代はいくら?
エアコンをつけっぱなしにしたほうが、消費電力をおさえられてお得! と聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。このようにいわれる理由は、エアコンを消すと室温が下がり、次に運転を開始したときに、部屋を暖めるときの負担と消費電力が大きくなるためです。
 
しかし状況によっては、必ずしもつけっぱなしがお得とは限りません。そこで今回は、エアコンを24時間つけっぱなしにした場合の電気代を解説しながら、節約しながら快適に過ごすコツをご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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エアコンの暖房を24時間つけっぱなしにした場合の電気代

まずは、エアコンの暖房を24時間つけっぱなしにすると、どれくらいの電気代がかかるのかを見てみましょう。エアコンの暖房にかかる消費電力は、平均で500〜800ワットほどです。製品や設定温度などによって消費電力に差が見られ、使用環境によって、100~2000ワットほどの間で調整されています。
 
今回は、660ワットのエアコンを使ったと仮定して、電気代を計算してみます。24時間稼働した場合、1日当たりの電気代は約475円、1ヶ月間つけっぱなしで過ごすと約1万4250円です。なお、電気代単価30円/キロワットアワーで計算しています。
 
上記の値は、24時間660ワットでエアコンを運転し続けた場合の電気代ですので、消費電力が自動で調整されておさえられれば、電気代はもっと安くなるかもしれません。あくまでも、目安として参考にしてください。
 

実際につけっぱなしはお得なのか?

エアコンを24時間つけっぱなしにした際の電気代は分かりましたが、実際にこまめに電源を入り切りする場合と、どちらがお得なのかを解説します。
 
パナソニック株式会社の調査によると、外気温が3度以上ある日には、こまめに消したほうが電気代は安くなったとのことです。しかし、外気温が3度未満の日には室温が下がりやすく、運転時に多くの消費電力が必要となったことから、つけっぱなしのほうが電気代を安くおさえられています。
 
結果から、外気温が3度未満のような厳しい寒さの日や寒冷地では、エアコンを24時間つけっぱなしにしていたほうが消費電力を一定に保てるため、節約につながるといえるでしょう。
 

エアコンにかかる電気代を節約するコツ

エアコンにかかる電気代を節約するには、稼働時間だけでなく、使い方や環境にも配慮が必要です。具体的には、以下のポイントを意識してみましょう。
 

●エアコンのフィルターをこまめに掃除する
●部屋が暖まったら、設定温度は20度にする
●なるべく冷気を入れないようにする
●サーキュレーターを併用して空気を循環させる
●室外機の周りに物を置かない

 
エアコンの消費電力を少なくするには、室温を下げないことがポイントです。ドアや窓の開閉は最低限にして、厚手のカーテンや丈の長いカーテンを使用するのがおすすめです。
 
またエアコンのフィルターが汚れていたり、室外機の周りに物を置いていたりすると、運転効率が悪くなり、余計なエネルギーを使ってしまいます。こまめに掃除をして、エアコンを常に清潔に保ちましょう。
 

電気代を節約するには状況に合わせてエアコンを使い分けよう

エアコンを24時間つけっぱなしにすると、月に約1万4250円の電気代がかかります。ならば、こまめに消したほうがお得かというと、一概にそうとはいい切れません。
 
室温とエアコンの設定温度の差が大きくなるほど、運転開始時の消費電力が多くなります。そのため、外気温が3度未満の日にはつけっぱなしにして、それ以上のときにはこまめに消すなどと、使い分けることが大切です。
 

出典

東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯B・C 従量電灯B

パナソニック株式会社 電気代アップに備えて知りたい!冬の「エアコン」節電ポイント

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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