更新日: 2023.11.30 貯金
「1000万円」の貯蓄をするには何年かかる?40代で貯め始めても定年までに間に合う?
しかし貯金額の目標や、ためるまでのおおよその期間について理解することで、貯蓄計画も立てやすいでしょう。
そこで本記事では、40代から貯金を始めた場合、貯蓄額が1000万円に到達するまでにかかる期間と、定年までに間に合うかどうかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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貯蓄が1000万円以上の人はどれくらいいる?
金融広報中央委員会が実施した「家計の金融行動に関する世論調査」を基に、30~70代における貯蓄が1000万円以上ある人の割合について、年齢別に表1にまとめました。
表1
年代 | 単身世帯 | 二人以上世帯 |
---|---|---|
30代 | 20.1% | 21.3% |
40代 | 31.2% | 28.9% |
50代 | 37.1% | 43.4% |
60代 | 47.5% | 54.8% |
70代 | 49.8% | 56.3% |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査]・[二人以上世帯調査]を基に筆者作成
貯蓄が1000万円を超える世帯は、単身世帯・二人以上世帯ともに、70代が最も多いことが分かります。
貯蓄が1000万円以上になるまで何年かかる?
まずは、毎年いくら貯金するかを決めましょう。同調査を基に、単身世帯の年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合を一部、表2にまとめました。
例えば、年収300~500万円の人の中で、貯蓄割合が最も多いのは「10〜15%未満」の22.8%です。
年収400万円の場合は、貯蓄割合を15%として、年収400万円×貯蓄割合15%で計算すると、年間の貯蓄額は60万円となり、1000万円÷年間60万円=約16.7年かかることになります。
表2
5%未満 | 5-10% 未満 |
10-15%未満 | 15-20%未満 | 20-25%未満 | 25-30%未満 | 30-35%未満 | 35%以上 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年間収入 300万円 未満 |
6.9% | 9.2% | 11.9% | 1.5% | 6.8% | 0.8% | 3.8% | 7.6% |
300~500万円未満 | 4.9% | 12.9% | 22.8% | 3.4% | 12.9% | 3.0% | 7.7% | 12.3% |
500~750万円未満 | 1.8% | 10.6% | 17.6% | 4.1% | 10.0% | 2.9% | 5.9% | 27.6% |
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査]を基に筆者作成
40代でため始めても65歳の定年までに間に合う?
40歳でかつ年収400万円の人が、貯蓄0円の状態から、毎年60万円ずつため始めたとすると、1000万円以上たまるのは56~57歳ごろです。そのため、65歳の定年までには十分間に合うといえるでしょう。
年収が多いほど、月々に貯金できる額が増え、1000万円に到達するまでの時間も短くなる可能性があります。
目標を定めて計画的な貯蓄を
年収400万円の人が、毎月収入の15%を貯蓄に回した場合、約16~17年で1000万円たまる計算になります。実際に年収300~500万円で、収入の10~15%を貯蓄に回している人は22.8%と、最も多い結果となったため、現実的な数字であるといえるのではないでしょうか。
自分の年収と、月々いくらを貯蓄に回せるかを考えて、1000万円ためるとしたら何年かかるのか、慎重に計算してみるとよいでしょう。
出典
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査 単身世帯調査(令和4年) 統計表番号3 金融資産保有額(金融資産保有世帯)、統計表番号8 年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(金融資産保有世帯)
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査 二人以上世帯調査(令和4年) 統計表番号3 金融資産保有額(金融資産保有世帯)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー