更新日: 2023.11.29 貯金

お金を「確実に」貯めたいです。「先取り貯金」がいいと聞きますが、続く気がしないのは私だけでしょうか…?

お金を「確実に」貯めたいです。「先取り貯金」がいいと聞きますが、続く気がしないのは私だけでしょうか…?
お金を貯めたいという気持ちはあるけれど、つい使ってしまうという方も多いのではないでしょうか。将来のライフイベントや、もしもの時に備えるためにも、ある程度の貯金をしておきたいところです。どうしても貯金が長続きしないという人は、先取り貯金を始めてみるのも一つの方法です。
 
そこで本記事では、先取り貯金のやり方や長く続けるコツなどを紹介していきます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

先取り貯金とは?

先取り貯金とは、毎月の収入の中から決まった金額を先に貯金へ回して、残りのお金を生活費に充てるという方法です。
 
例えば、給与の手取り額が20万円で毎月5万円を先取り貯金するとします。この場合は、給与が入ったタイミングで給与振込口座から貯金用口座へ5万円を移し、残りの15万円を食費や光熱費などの生活費に充てるのです。
 
このペースで先取り貯金を1年間続ければ、60万円の貯金を作ることが可能です。10年間続けた場合の貯金額は、600万円になります。
 

先取り貯金のやり方やメリット・デメリットは?

先取り貯金のやり方

先取り貯金の方法は、毎月自分で給与振込口座から貯金用口座へお金を移動させるほかに、自動積立定期預金や財形貯蓄制度などのやり方もあります。
 
自動積立定期預金とは、自動で給与口座から定期預金への積み立てができる定期口座のことです。積み立てのタイミングは、自分で設定可能です。給与日の直後に設定しておけば、お金を使い込む前に貯金ができます。貯金額をもっと増やしたい場合には、ボーナスの積み立ても設定しておくとよいでしょう。
 
財形貯蓄制度は、勤労者財産形成貯金(一般財形貯金)、勤労者財産形成年金貯金(財形年金貯金)、勤労者財産形成住宅貯金(財形住宅貯金)などの種類があります。勤務先にこれらの財形貯蓄制度がある場合には、活用してみるとよいでしょう。
 

先取り貯金のメリット・デメリット

先取り貯金のメリットは、確実にお金が貯まることです。自動積立定期預金や財形貯蓄制度などは、先に設定を済ませてしまえば、自動的にお金が貯まっていくので、そのまま放置しているだけでお金がどんどん貯まっていきます。自動積立定期預金や財形貯蓄制度は、普通預金より、少しだけ金利がよいというメリットもあります。
 
デメリットは、給与振込口座へ自分で貯金用口座に移す場合は、毎月の手間が発生することです。その際には手数料がかかる場合もありますので、注意が必要です。
 

先取り貯金を長く続けるコツ

先取り貯金を始めても、すぐにやめてしまったらお金は貯まりません。先取り貯金を長く続けていくためには、無理のない範囲で毎月の貯金額を設定することが大切です。
 
先取りする額の目安は、収入額の1〜3割くらいがベストです。手取り額が20万円の場合であれば、2~6万円の範囲で金額を決めるとよいでしょう。目標とする貯金額や毎月の収支などを考慮したうえで、無理なく続けられる額を設定してみてください。
 

「投資」にも目を向けてみよう!

コツコツと先取り貯金を続けていけば確実に貯金額は増えますが、インフレのリスクへの備えとしては不十分な面があります。
 
物価が上昇すると、実質的な現金の価値が下がるため、銀行に預けておいたお金の価値も同様に下がります。仮に100万円の貯金を作ったとしても、インフレで物価が2倍になったら、実質的な貯金額が50万円になってしまうのです。貯金には、そういったリスクがあることも頭に入れておいたほうがよいでしょう。
 
ある程度の貯金ができたら、投資を始めてみるのもよいかもしれません。お得に運用したいならば、非課税で運用が可能なNISAや老後の資金を貯められるiDeCoも検討してみてはいかがでしょうか。
 

先取り貯金を長く続けたいなら無理のない範囲で!

自動積立定期預金や財形貯蓄制度などを活用して先取り貯金をすれば、自動的にお金が貯まっていきます。毎月5万円を先取り貯金へ回せば、年間で60万円の貯金を作ることが可能です。
 
ただ、先取りする金額を高めに設定すると、生活費が足りなくなり、長く続けるのが難しくなる可能性があります。先取り貯金を始める際には、毎月の収支をよく把握したうえで、無理のない範囲で設定することをおすすめします。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集