更新日: 2023.11.25 貯金

新卒入社から3年連続ボーナス増! 貯金額150万円は平均以上、以下のどちらですか?

新卒入社から3年連続ボーナス増! 貯金額150万円は平均以上、以下のどちらですか?
民間企業の冬のボーナスは、3年連続で前年を上回る見通しです。2023年は「物価は上がるのに給料が上がらない」という暗いニュースを多く見聞きするなかで、ボーナス増は明るいニュースといえます。特に入社してから3年程度経過する方は、「前年からのボーナス上昇」をより実感できるでしょう。
 
そこで本記事では、ボーナスの支給額に関するアンケート調査の結果や、20代の平均貯金額について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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今年もボーナスが上がる!

みずほリサーチ&テクノロジーズ(株)によると、2023年冬の民間企業の一人当たりボーナスは前年比+2.5%となり、3年連続で増加する見込みです。企業への賃上げ圧力が高まっていること、価格転嫁の進展に伴って企業の経常利益が増益したことを背景に、ボーナスの増加が見込まれています。
 
また、パーソルキャリア(株)が運営する転職サイトの「doda」が、2023年8月23日~9月1日に社会人1万5000人に対して行った「ボーナス平均支給額の実態調査」によると、ボーナスがあると答えた人の年間平均支給額(2022年9月~2023年8月の1年間に支給されたボーナス)は107万1000円でした。
 
実際に、前回調査よりも2万円アップしていることから、ボーナスが増加している企業に勤務している若手社員も「ボーナス増」を実感できているのではないでしょうか。
 

20代で貯金150万円は優良家計

本項では、「社会人3年目で貯金が150万円あるけど、平均と比較してどうなの?」と感じている、社会人3年目のAさんを例に見てみましょう。
 
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、20歳代の「金融資産を保有していない世帯を含めた金融資産保有額」の平均値は176万円、中央値は20万円でした。
 
20代で貯蓄額150万円を有しているAさんは、「若干平均を下回っている状況」といえるでしょう。しかし、平均値は外れ値(極端に高い値や低い値)の影響を受けやすい特徴があります。一方、中央値は外れ値の影響を受けにくいため、平均値よりも中央値のほうが参考になりやすいです。
 
つまり、20代で150万円の貯金があるAさんは優良家計と評価できます。
 

社会人3年目におすすめのボーナス活用法

社会人3年目の若手社員は、当面の生活費を確保することと、資産形成・自己投資をバランスよく行うことを意識しましょう。
 
具体的に、社会人3年目におすすめのボーナス活用法は以下のとおりです。

・当面の生活費・緊急資金を確保する
・借金を返済する
・資産運用を始める
・自己投資をする
・余暇・趣味のために使う

当面の生活費や、緊急資金を確保しておくと安心です。若い人は病気のリスクが低いとはいえ、突発的な事故で入院などを強いられる可能性があるためです。あくまでも目安ですが、生活費の3~6ヶ月分の生活費を貯めておけば、安心して生活できるでしょう。
 
もし奨学金などの借金がある場合、ボーナスで繰り上げ返済することを検討しましょう。借金は「必ず返さなければいけない」ため、余裕があるタイミングで返済を進めれば、後々楽になります。
 
また、2024年に新NISAが始まったら、資産運用を始めることも検討しましょう。年間360万円まで非課税で投資できるうえに、非課税期間が無期限です。若いうちから長期的に資産運用を行えば、数十年後に大きな資産に育つ可能性があります。
 
資格取得を通じて自分自身のスキルアップを行うことや、セミナーや研修に参加して人脈を広げる自己投資も、有意義なボーナスの使い方です。自己投資を通じて、新しいキャリアの可能性を見つけることができたり、新しい価値観に触れたりできます。
 
自分の人生を充実させるためにも、余暇や趣味のために充てる分も確保しましょう。貯蓄や自己投資も重要ですが、人生を楽しむことも大切です。日ごろのストレス解消や自分の時間を楽しむためにも、バランスよくボーナスを使いましょう。
 

まとめ

前年よりも多くのボーナスが支給されれば、自由に使えるお金が増えるため、生活に彩りを加えられます。適度に貯金をしつつ、資産運用や自己投資を行うことも意識しましょう。
 
特に、2024年から始まる新NISAを活用すれば、効率よく資産運用を進めて貯金額を増やせる可能性があります。投資未経験という方でも、ボーナスの一部を資産運用に回して「投資デビュー」を検討してみてください。
 

出典

みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 2023年冬季ボーナス予測- 所定内給与の増加を背景に3年連続の増加-
パーソルキャリア株式会社 doda ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】(冬・夏、年代別、職種別の賞与)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年) 統計表番号4
金融庁 新しいNISA
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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