更新日: 2023.11.26 家計の見直し
今すぐ確認したい! ついやりがちだが実は「間違った節約法」4つを紹介!
そこで、日常生活でやってしまいがちだが、実は間違っている節約方法について解説していきます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。
広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
エアコンのこまめなオンオフ
電気代を節約するため、家電製品は電源をこまめにオンオフした方がいいと多くの方が思っているでしょう。しかし、つけっぱなしにした方が節電につながる家電もあります。
これは、電源オフの状態から稼働したときに消費する電力が、つけっぱなしで使用しているときを上回ることがあるからで、その一例がエアコンです。
電気・ガスの比較サイト「エネチェンジ」が行った検証によれば、エアコンの冷房を26度に設定し、10時から19時まで連続して稼働させた際の電気代は、9時間で62.77円(1kWh当たり31円で計算)でした。
対して、同様の条件で30分おきにオンオフを繰り返した場合、9時間の電気代は63.68円となっています。
エアコンのように稼働時に大きく電力を消費する家電は、30分程度の外出などであれば、付けっぱなしの方がよさそうです。
使い切れない量をセール時にまとめ買いしている
セール時のまとめ買いは、家計の節約においては大切なポイントの1つでしょう。しかし、まとめ買いしても使い切れなければ意味がありません。
例えば、スーパーで1個200円の商品が、賞味期限が近いことで130円のセールが行われていたとします。普段より70円安いからと8個まとめ買いをしたが、賞味期限までに2個しか使い切れなかったケースで考えてみしょう。
この場合、普段の価格であれば2個使うだけなら400円で済んだところ、セールで8個まとめて1040円で購入し、そのうち6個を無駄にしたため、結果的には640円の損となっています。
安いからといってまとめ買いしても、すべてを使い切れずに無駄にした経験は多くの人にあるはずです。特に生鮮食品や加工食品など、劣化が早いものはまとめ買いしない方がいいでしょう。
車やバスで遠くまで買い物に行っている
スーパーのチラシ広告を見て「近所の店より安い」と、わざわざ遠くの店に行くために車やバスを使用している場合、かえって損をしているかもしれません。
例えば、毎週日曜日に卵が通常よりも100円安くなるスーパーがあり、その店に行くには車で片道30分、ガソリンを1リットル消費するとしましょう。1リットル当たりのガソリンの価格を170円とした場合、往復のガソリン代は340円で、移動にかかる費用は100円の卵の3倍以上となります。
他にも買うものや立ち寄る店、用事などがあればいいのですが、目当ての商品が安いからという理由だけで車や公共交通機関を利用して遠方に買い物に行っている場合、交通費を加味すると損をしていることもあります。
ポイントや送料無料のために必要がないものを購入
スーパーなどでは定期的に「ポイント2倍」といったイベント、また通販サイトでは「〇〇円以上の購入で送料無料」といったキャンペーンを行っています。その際、ポイントが多く付くからと普段よりもお金を使ったり、送料が無料になる金額まで買い物をしたりしていないでしょうか。
こうしたケースでは、一見は節約できているように見えて、結果として必要がないものを買って支出が増え、節約になっていないこともよくあります。
例えば、2000円以上の買い物をすると送料が無料となる通販サイトで1200円の商品を購入し、通常の送料は200円という場合、支払う金額は合計1400円です。これを送料無料のラインとなる2000円とするために800円分の商品を追加で購入すると、支出自体は600円増えます。
まとめ
日々の生活を振り返ってみると、上手に節約をしているつもりでも、意外とそうではなかったということは少なくありません。
今回紹介したものはほんの一例ですが、節約方法について一度見直してみてはいかがでしょうか。
出典
エネチェンジ エアコン24時間つけっぱなしで電気代はどうなるか実験!こまめに電源を切ると電気代は上がる?
執筆者:柘植輝
行政書士