更新日: 2023.11.24 貯金

老後貧乏予備軍!?60代で「貯蓄0円」の人は日本にどれくらいいる?

老後貧乏予備軍!?60代で「貯蓄0円」の人は日本にどれくらいいる?
老後資産には2000万円ほどが必要といわれるなか、全く貯金していないという方もいらっしゃるでしょう。年齢が若いうちであれば老後まで期間があるため、そこからでもある程度のお金をためられるかもしれません。
 
しかし60代に差し掛かると、定年退職する方や収入が減ってしまう方も見られます。収入がなくなる、もしくは減ることで、今まで以上に貯金がしにくくなってしまうでしょう。
 
そこで今回は、60代の方で貯蓄が0円の人の割合や、平均貯蓄額を解説します。さらに、60代からでもできる貯蓄方法をご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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60代における「貯蓄0円の割合」と「平均貯蓄額」

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」のデータを基に、60代における「貯蓄0円(金融資産非保有)の割合」と「平均貯蓄額」を表1にまとめました。
 
表1
 

金額
単身世帯 二人以上世帯
金融資産非保有の割合
(貯金していない方の割合)
28.5% 20.8%
金融資産保有額の平均値 1388万円 1819万円
平均預貯金額
※貯金をしていない世帯を含む
691万円 834万円

 
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]・[二人以上世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
 
60代で貯蓄をしていない世帯の割合は、全体の約2~3割いることが分かります。しかし、貯蓄している世帯を見てみると、約700~800万円もためている世帯が多いようです。
 
個人年金保険や投資信託などの金融資産も含めると、計画的に資産形成をしていた方は、老後資金として平均で1300万円以上もの資産を保有しています。
 
老後の生活において。公的年金で足りない分は、自分たちのお金で補う必要があります。定年後も働き続けて、収入がある世帯ならばやりくりできますが、収入がなくなる、もしくは減ってしまう場合には、ある程度の老後資金があると安心でしょう。
 

60代からでもできる貯蓄方法

「貯金が全くない」「定年後は収入が減る見込み(もしくはなくなる)」という方は、今からでも貯蓄を始めましょう。
 

●働きながら収入を得る
●毎月決まった額を貯蓄する
●資産運用でお金を殖やす

 
60代から本格的に貯蓄を始めるのであれば、ある程度の収入がないと難しいでしょう。働けるうちは働いて、収入源を確保しておくことが大切です。そして、収入から生活費を差し引いて残ったお金を貯蓄に回します。毎月の貯蓄額を事前に決めておくことで、確実にお金をためられるでしょう。
 
しかし、お金をためるには限界があります。貯金期間が短いほど、ためられる金額は少なくなってしまいます。そこでおすすめなのが、今ある資産を運用してお金を殖やすことです。
 
「資産運用できるお金がない」という方は、退職金の一部を活用するのもよいでしょう。資産運用には、投資信託や株式投資など、さまざまな種類があります。それぞれの特徴やリスクを理解して、自分に合った方法を選択しましょう。
 

60代からでも遅くない! 計画的に老後資金をためよう

60代でも、全く貯金がない世帯は約2〜3割います。しかし、老後にゆとりある生活を送るには、ある程度の資金があったほうが安心です。
 
今まで貯蓄してこなかった方は、この機会に、老後資金について考えてみましょう。60代からでも老後資金の準備は可能ですので、計画性をもって老後への準備を進めましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査
[単身世帯調査](令和4年)
  表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
  表番号6 種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

[二人以上世帯調査](令和4年)
  表番号4 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
  表番号6 種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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