更新日: 2023.11.24 貯金

50代会社員ですが、定年後は賃貸1人暮らしの予定…60代までにいくら貯金すると安心ですか?

50代会社員ですが、定年後は賃貸1人暮らしの予定…60代までにいくら貯金すると安心ですか?
50代になると、「そろそろ老後の生活について考えなくては」と心配になる方も多いでしょう。生涯独身または離別などにより、老後は賃貸住宅で一人暮らしを続ける方もいらっしゃいます。
 
そこで今回は、50代および60代の独身者はどれくらいの貯蓄を持っているのか調べてみました。年代別の平均貯蓄額から、必要な老後資金の目安を知ることができます。50代からでも始められる貯蓄方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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50代・60代の平均貯蓄額は?

安心して老後生活を送るために、現役時代から貯金をしておくことは重要なポイントです。50代独身者の場合、どれくらいの貯蓄があるとよいでしょうか。
 
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、50代単身者の平均貯蓄額は1775万円、中央値は610万円です。
 
貯蓄額の割合でみると、100万円未満が19%と最も多く、3000万円以上が15.8%、100~300万円未満で16.2%と、大きい金額と小さい金額との二極化が起こっていることが分かりました。
 
60代になると、平均貯蓄額は1960万円、中央値は950万円です。貯蓄額の割合は、3000万円以上が23.6%で最も多く、100万円未満が11.1%でした。
 
ご自身の貯蓄額が平均よりも下回っている場合は、不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし平均値というものは、一部の高い数値による影響をとても大きく受けます。そのため、老後資金の準備をする際は、数値を上から順に並べて、ちょうど真ん中に位置する「中央値」を参考にするとよいでしょう。
 

50代から老後のために貯蓄をするポイントと方法

今は人生100年時代といわれていて、90歳、100歳まで生きることを想定して、老後資金の準備をする必要があります。
 
50代から継続的に貯蓄額を増やすポイントは、お金の出入りを見直すことです。給料から税金などを差し引いた手取り金額と、家賃・水道光熱費・通信費・食費などを書き出してみましょう。残りの金額を将来への備えとして、貯蓄として取っておきます。
 
貯蓄へ回せるお金が不足している場合は、家賃の低い住宅へ引っ越したり、通信費などの固定費を見直したりしましょう。
 
貯蓄をする方法は以下の2つです。
 

・預貯金を殖やす

貯蓄額が少ない方は、まず預貯金を殖やすことを検討しましょう。
 
病気やけがなど、万が一に備える生活防衛資金として、生活費の3ヶ月から半年分の預貯金額を目指すことをおすすめします。定年が延びていることや、定年後も働く方が増えていることから、50歳から貯金を始めても、預貯金をある程度は殖やせることが期待できます。
 

・毎月決まった金額を積み立てる

預貯金額に余裕がある場合は、毎月決まった金額を積み立てて、資産運用することも検討できます。
 
例えば、毎月5万円を10年間積み立てると、年平均3%の利回りで運用できれば、約699万円、年平均5%の利回りであれば、約776万円になります。税制上の優遇措置がある「NISA(少額投資非課税制度)」「iDeCo(個人型確定拠出年金)」といった制度を利用するとよいでしょう。
 

50代からでも遅くない! 自身に合った方法で貯蓄を始めよう

50歳の会社員でも、今から貯蓄を始めておくことで、定年後に賃貸で一人暮らしを続ける際には、ある程度は安心して生活できるでしょう。
 
実際に必要な老後資金は、家賃やライフスタイルによって異なりますが、年代別の平均的な貯蓄額と自身の貯蓄額を比較しながら、定年までに必要な金額を設定できます。まだまだ働き盛りの50代ですから、自身に合った方法で貯蓄を始めましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 各種分類別データ(令和4年) 3 金融資産保有額(金融資産保有世帯)

金融庁 資産運用シミュレーション

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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