更新日: 2023.11.11 働き方
始業後すぐに、いつも腹痛で10分ほどトイレに行きます…「評価」に影響しますか?
例えば、仕事中に急な腹痛でトイレに行きたくなったとき、休憩時間までがまんするように上司からいわれることは、理不尽だと思う方もいらっしゃるでしょう。
一方で、自身の体質によりある程度は仕方がないとはいえ、毎日のように始業後すぐのタイミングでトイレへ向かうことに対して、快く思わない方もいます。
本記事では、トイレへ行く時間についての考え方や、不当に評価を下げられずに済むポイントについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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トイレに行く時間は労働時間?
トイレに行く時間は、休憩時間や労働時間に含まれるのかどうかを確認しましょう。
例えば、業務に使用する資材が届くまで待っている時間のように、実際に作業はしていなくても、会社から待機するように指示されている時間は、労働時間に該当します。
なぜなら、この時間は労働から完全に離れることができないからです。
同様に、トイレへ行っている時間も、いつ会社からの命令や指示があるか分からないため、休憩時間には該当しません。
もちろん、勤務時間中の大半を故意にトイレで過ごしたり、何度もトイレに行って業務にほとんど集中しなかったりする場合は、評価に影響しても仕方がないでしょう。
しかし故意ではない場合は、あくまでも生理現象に当たるため、特に注意を受けないことがほとんどです。また企業によっては、特に規程を設けておらず、個人の自由に任せているところもあります。
角が立たないようにトイレを済ませる方法は?
始業後すぐにトイレへ行く場合は、上司や周りの人から悪い評価を受けたり風当たりが悪くなったりしないように、配慮する必要があります。
とはいえ、毎日のように始業後すぐにトイレへ行って10分以上も戻らない場合は、上司や同僚からの印象は悪くなるでしょう。「サボっているのではないか」と誤解されるだけでなく、周囲の人たちの仕事を遅れさせてしまう原因にもなります。
しかし、故意でないのであれば、休憩時間までトイレをがまんする必要はありません。がまんすることで健康に害がおよんだり、業務にも支障をきたしたりする可能性があるでしょう。
できれば、始業前にトイレを済ませておくことが望ましいですが、どうしても難しい場合は、あらかじめ上司や同僚へ「仕事が始まるとおなかが痛くなってトイレに行きたくなる」旨を伝えておき、了承を得ておくと安心です。
また離席していることが目立ちにくいように、1回のトイレはできるだけ短めに済ませるように心がけましょう。
やむを得ずトイレに行くことは評価に影響しない
基本的に労働者が仕事中にトイレへ行くことを、会社が止めることはできません。
また始業後すぐにトイレへ行く日が何日も続いているという理由で、評価を下げたり減給処分を下したりすることは、場合によっては不当行為に当たります。
もちろん、本当はトイレに行きたいわけではないのにトイレに行くふりをして、スマホをいじったり居眠りをしたりした場合は、評価に影響する可能性があるでしょう。
不当な評価を得ないように、上司や周りの方にはきちんと説明しておきましょう。
出典
厚生労働省 山梨労働局 労働基準Q&A「休憩?手待ち時間??」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー