更新日: 2023.11.08 貯金

23歳から65歳まで、毎月「5000円」貯金したらどうなる?

23歳から65歳まで、毎月「5000円」貯金したらどうなる?
老後の生活資金について、若いときから貯金しておこうと考えている人は多いですが、収入に余裕がなく、貯金に回せる金額も少ない人もいるでしょう。
 
日本年金機構によると、年金の受給は原則として65歳からとなっているので、本記事では、大学卒業後の23歳から65歳まで働き続けると仮定した場合、毎月5000円を貯金したら一体いくらになるのかを計算します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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43年間、毎月「5000円」貯金すると合計金額は?

65歳で定年退職を迎える場合、企業の就業規則によって退職日が異なります。誕生日や誕生月で退職となる企業もあれば、65歳になった年の年度末まで働くことのできる企業もあります。
 
人によって条件が変わってしまうので、今回は計算しやすいよう23歳になる年の4月から、65歳の年度末までの43年間で算出しました。毎月5000円貯金すると1年間での合計は6万円です。これを43年間続けたとすると合計は258万円になります。
 

老後資産、258万円は多い? 少ない?

毎月5000円でも長年貯金すればここまでの金額になりますが、老後の資金と考えた場合、258万円という金額では少ないと感じる人も多いでしょう。一般社団法人全国銀行協会は、老後の資金の目安として夫婦ふたりで2500万円程度必要と説明しています。
 
単純計算で一人あたり1250万円の貯金とすれば、月5000円の貯金では目標金額の5分の1ほどにしかなりません。もし、これが毎月「1万円」なら合計は500万円以上になり、毎月「2万円」なら合計は1000万円以上になります。
 
ただ、結婚や子どもの誕生などライフイベントによって貯金を使うことがあれば、老後に残る貯金はもっと少なくなってしまいます。
 

貯金をもっと増やすには?

就職したばかりの時期は収入が十分ではなく、月に5000円程度が限界という人でも、年齢やキャリアが上がっていくことで収入が増えていく可能性があります。収入に合わせて少しずつ貯金額を増やしていくことで、最終的な合計貯金額を増やすことは可能です。
 
また、月々の貯金額が少なくても、ボーナスなどから貯金していくことで年間での貯金額を6万円から倍の12万円に増やせれば、合計の貯金額も変わります。最初から高い目標を掲げてしまうと挫折する可能性があるので、その時々の収入に見合った金額で毎月の貯金額を設定していくとよいでしょう。
 
また、貯金だけでなく、収入を投資に回すという方法もあります。例えば、これまで毎月5000円だった貯金額を、これからは毎月1万円に増やしたいと考えたとします。毎月1万円貯金し続けるのもよいですが、半分の5000円はこれまでどおり貯金し、もう半分の5000円で積み立て投資などを始めるといったやり方も選択肢に入れてみましょう。
 
投資というとまとまった資金が必要というイメージを持っている人も多いですが、3000〜5000円くらいの少額から始められるような投資も増えてきています。
 

毎月「5000円」でも貯金を始めることが大切

毎月5000円の貯金では、23歳から65歳までの43年間貯金しても合計金額は258万円です。これは老後の資金と考えた場合には不十分ですが、少額であっても貯金を始めることで長年の間に大きな金額となります。
 
最初から無理をして大きな金額で貯金を始める必要はありませんが、年齢を重ねていくなかで貯金額を増やしていったり、投資を始めたりするなどして少しずつ資産を増やしていきましょう。
 

出典

一般社団法人 全国銀行協会 Q. 老後資金は一体いくらあれば安心……?

日本年金機構 老齢厚生年金の受給要件・支給開始時期・年金額

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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