更新日: 2023.10.29 貯金
出費が落ち着いたなら、そろそろ貯金し始めないとヤバいかも…!? 40代50代の「平均貯蓄額」と「目標額」の決め方
しかし今まで子育てにお金がかかり、思うように貯金できず、焦っている方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、40代・50代の平均貯蓄額や、目標額の設定の仕方をご紹介します。
そろそろ本格的に貯金しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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40代・50代の平均貯蓄額
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」のデータをもとに、40代・50代の平均貯蓄額や金融資産保有額を見てみましょう。
表1
40代 | 50代 | |
---|---|---|
金融資産保有額(平均) | 825万円 | 1253万円 |
金融資産保有額(中央値) | 250万円 | 350万円 |
預貯金 | 356万円 | 508万円 |
※金融資産を保有していない世帯を含む
※金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」をもとに筆者作成
40代・50代では、金融資産保有額と預貯金額には大きな差が見られます。預貯金額に関しては150万円以上の差があることから、50代の方々は、より老後を意識して貯金していることが分かります。
子育てが落ち着いたタイミングで貯金を始めることが、老後の資産準備には重要であるといえるでしょう。
金融資産(貯蓄を含む)を持つ目的とは?
同調査での「金融資産の保有目的」に対しての回答は、40代と50代で回答の割合が異なることが判明しました。40代の「金融資産の保有目的」は、以下の通りです。
1位:老後の生活資金(52.8%)
2位:こどもの教育資金(41.6%)
3位:病気や不時の災害への備え(39.2%)
対して50代の「金融資産の保有目的」は、以下の通りです。
1位:老後の生活資金(61.4%)
2位:病気や不時の災害への備え(43.2%)
3位:こどもの教育資金(18.8%)
上記の結果を見てみると、40代はまだ、子どもの教育のためにお金を使うことがメインであることが分かります。なお、40代も50代も1位は「老後の生活資金」だったことから、多くの方が老後のお金に対して不安を抱いているといえるでしょう。
貯金目標額の決め方
計画的に貯金するには、目標額を設定することが大切です。「10年で600万円ためる」「60歳までに2000万円ためる」などと、ざっくりと目標額を決めて貯金に取り組むのもよいでしょう。
より計画的に貯金していきたい方は、ライフプランを立てて、必要なお金を逆算してためる方法がおすすめです。
例えば「子どもの教育費で〇年後に300万円必要」と考えて、いつまでにいくらためるのかを決めます。そうすることで、将来どの時期にいくら必要になるのかが明確になり、家計を管理しやすくなります。その目標から逆算して、無理のない範囲で毎月の貯金額を決めるとよいでしょう。
またボーナスを貯金に充てたり、出費を減らしたりすることでも貯金額が増やせます。特に、通信費や保険料などの固定費を見直すことで、毎月の支出を削減できるでしょう。
計画的に貯金するには目標額を先に決めよう
子どもの教育資金や老後資金として計画的に貯金するには、まず貯金目標額を設定することが大切です。目標が明確になることで、毎月いくら貯金すればよいのかが分かります。
子育てにお金がかかっているうちは、思うように貯金できないケースも多いので、子育てが一段落したタイミングが貯金を始めるときです。
出典
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]各種分類別データ(令和4年)
4. 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
6. 種類別金融商品保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)
19. 金融資産の保有目的(金融資産を保有していない世帯を含む)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー