更新日: 2023.10.24 家計の見直し
【秋到来】1時間あたりのヒーターの電気代っていくら? 24時間・連日フル稼働だと1ヶ月でいくらになる?
本記事では、ファンヒーター、遠赤外線ヒーター、オイルヒーター・パネルヒーターの3種類を取り上げ、それぞれの特徴や電気代について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ファンヒーターの特徴と電気代は
ファンヒーターを細分化するとセラミックファンヒーターや石油ファンヒーターといった種類に分けることが可能です。ここではセラミックファンヒーターについて解説します。セラミックファンヒーターは、電圧で発熱させたセラミックヒーターに、ファンで風をあてて暖かい空気を送風する電気温風器です。
ちなみに、似たような温風器の名前に「セラミックヒーター」がありますが、ファンで送風する機能がついているかどうかが両者の違いとなっています。セラミックは熱効率に優れているので、スイッチを入れてから短時間で部屋を暖められる点が特徴です。
また、火災の心配が少なく、定期的に換気をする必要もないため、安全性の高い暖房器具として知られています。ただし、電気で熱を作り出す構造上、使用する場合にかかる電気代が高い点がデメリットです。種類によって異なるものの、消費電力が1200W程度のものが多く販売されています。
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めた「1kWhあたり31円」という目安単価を採用して計算すると、電気代は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×料金単価(円/kWh)」の計算式で求められるため、1時間あたりの電気代は「1200÷1000×1×31=37.2」となり、約37円かかることになります。
また、24時間つけた場合にかかる1ヶ月(30日)の電気代は「37.2×24×30=26784」となり、約2万7000円にもなることがわかります。
遠赤外線ヒーターの特徴と電気代
遠赤外線ヒーターは「電気ストーブ」と呼ばれることもあるヒーターで、細分化すると、ハロゲンヒーターやカーボンヒーターなどの種類が挙げられるでしょう。ここではハロゲンヒーターを解説します。
ハロゲンヒーターは、ハロゲンランプが発熱体として用いられた電気ヒーターです。特定の場所をピンポイントで暖める場合に適している点や本体価格がお手頃な商品が多い点がメリットでしょう。
一方、人体に吸収されにくい遠赤外線を多く放出するため、あまり暖かさを感じない点がデメリットといえます。
ハロゲンヒーターの消費電力も商品によって異なり、300W~1000Wというように差があります。ここでは消費電力が500Wと仮定して算出します。この場合、1時間あたりの電気代は「500÷1000×1×31=15.5」となり、約16円かかります。また、24時間つけた場合にかかる1ヶ月(30日)の電気代は「15.5×24×30=11160」となり、約1万1000円になると算出できます。
オイルヒーター・パネルヒーターの特徴と電気代は
オイルヒーターやパネルヒーターは、機器を高温にして、その熱で部屋全体を暖めるタイプです。温風を出さないため、ホコリがたちにくい点や乾燥しにくい点などがメリットといえるでしょう。一方、部屋が暖まるまでに時間がかかる点や消費電力が高く、電気代も高くなる点などがデメリットです。
オイルヒーターの消費電力も商品によって異なりますが、「弱」で使用した場合は500W、「強」で使用した場合は1200Wほどかかるでしょう。
弱モードで使用した場合の1時間あたりの電気代は約16円、24時間つけた場合にかかる1ヶ月(30日)の電気代は約1万1000円になります。また、強モードで使用した場合の1時間あたりの電気代は約37円、24時間つけた場合にかかる1ヶ月(30日)の電気代は約2万7000円になるでしょう。
それぞれの特徴を踏まえて選ぼう
「ヒーター」と一口にいってもファンヒーターや遠赤外線ヒーターなど、いくつかの種類があり、さらに細分化することが可能です。どの種類のヒーターを使用するかによって、かかる電気代は異なるでしょう。また、電気代は消費電力に左右されるため、ヒーターの種類だけでなく、商品ごとの消費電力を確認することも大切です。
出典
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー