更新日: 2023.10.23 貯金

都内勤め・貯金0円の新卒です!正直なんとかなると思っていますが、実際のところ、同世代はどのくらい貯金があるのでしょうか?

都内勤め・貯金0円の新卒です!正直なんとかなると思っていますが、実際のところ、同世代はどのくらい貯金があるのでしょうか?
20代で社会人となったばかりであれば、老後は遠い未来であり、あまり強く意識していない人が多いでしょう。しかし、やがて老後を迎え、お金が必要になることは否定できません。新卒で貯金0円の人が、「正直なんとかなる」と思えるのは、今だけである可能性もあります。
 
今回は、20代の金融資産事情や、将来のために早めに始めておいた方がよいことなどを紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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20代の平均貯蓄額

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をみてみましょう。これによると、20代の単身世帯の平均貯蓄額は176万円という結果でした。この176万円には、株式なども含まれています。
 
ただし、新卒に限れば引っ越しなどの背景があるため、貯金がないのも仕方ないといえます。都内に住んでいる人は、家賃を含めた物価も高く出費も多くなる傾向があるため、なおさら貯金へお金を回すのは難しいでしょう。
 

・貯蓄額の中央値

同調査では、貯蓄額の中央値も公表しています。平均の値は多くの貯蓄を持っている人が引き上げているケースがあるため、より実態に近い状況を知るには、中央値の把握が欠かせません。
 
20代で単身世帯の貯蓄額の中央値は、20万円です。この中央値であれば、貯金が0円の人と、大きな差があるとはいえないでしょう。
 

将来のために20代から始めておいた方がよいこと

年齢を重ねると、お金が必要になる場面がたびたび訪れます。結婚や出産などもそうでしょう。順調に収入が増えていくとも限りません。勤め先の倒産や健康悪化により、職を失うリスクもゼロとは言えないでしょう。
 
そのような事態にならなかったとしても、貯蓄がなければ定年後も働き続けなければならず、老後に余裕のある暮らしを実現するのは困難です。将来を考えれば、早めに資産形成のための対策をとっておく必要があります。
 
ここでは、資産形成に関する、20代から始めておいた方がよいことを紹介します。
 

・複数の収入源の確保

収入源が複数あると、1つの収入源が断たれても安心です。本業だけに依存しないよう、副業を始めておくとよいでしょう。早いうちに始めると、やがて本業として自立できたり、節税につながったりなどのメリットが得られる可能性が高まります。
 
さまざまな副業にもチャレンジしやすく、失敗した際のダメージを最小限で抑えられる点も、20代で副業を始めるメリットです。
 

・節約の習慣化

貯金が0円ということは、黒字ではないといえます。収入が変わらずとも黒字化できるよう、支出を見直してみましょう。多くの人は、なんらかの無駄な出費があります。
 
節約を過剰な我慢と捉えてしまうと、あまりうまくはいきません。また、急な節約も失敗の元です。固定費や遊興費、嗜好(しこう)品費などに無駄がないかをチェックし、少額からでよいので節約を心がけることが重要です。少しずつ意識を変えていけば、やがて習慣化し、我慢せずに節約できるようになるでしょう。
 

・資産運用

20代から始めれば、多少のリスクをとりながらの資産運用が可能です。また、資産運用は時間と複利を味方につけるのが基本的な考え方であるため、開始時期が早いほどに有利となります。副業で得たお金や節約して浮いたお金を資産運用へ回しておけば、将来の自分に資産として返ってくる可能性が高まります。
 
少額投資非課税制度(NISA)やiDeCOなどの活用もポイントです。インターネットで口座開設や金融商品の購入も可能となっているため、そのようなサービスを有効活用しながら資産運用に取り組みましょう。
 

20代は貯金0円の人も少なくないが将来のことを考えて早めに行動を開始しよう

新卒で貯金0円は、決して珍しいケースではありません。しかし、老後を含めた将来には、必ずお金が必要になるときがきます。そのときに備えて、早めに行動に出ておきましょう。
 
副業の開始や節約の習慣化はとても重要です。それらによって貯金ができそうであれば、その一部を資産運用へ回すとよいでしょう。
 

出典

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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