更新日: 2023.10.12 家計の見直し
1人暮らしで水道光熱費を節約するなら、プロパンガスを避けるべきなのか?
ガス代は、ガスコンロや給湯器の使用によって生じる費用ですが、一般的に都市ガスに比べて「プロパンガスは高い」とされています。本記事では、1人暮らしのガス代の相場や、プロパンガスを使っている場合の節約術を紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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1人暮らしの水道光熱費はどれくらい? プロパンガスが高い理由とは
まず、1人暮らしの1ヶ月あたりのガス代と、プロパンガスの料金が高い理由について説明します。
1人暮らしの場合、平均的なガス代は約3000円
総務省の「家計調査(2022年)」によると、単身世帯の1ヶ月あたりのガス代は3331円です。
ガスは、主に「都市ガス」と「LPガス」の2つに分類されており、プロパンガスはLPガスに含まれます。日本生活協同組合連合会の「電気・ガス料金調査」が2019年7月に調査した結果によると、1平方メートルあたりの料金を比較すると、都市ガスは170円、LPガスは313円であり、LPガス(プロパンガス)の料金は高い傾向にあります。
(一財)日本エネルギー経済研究所 石油情報センターの毎月調査をみると、5立方メートルあたりのプロパンガスの小売価格は、2023年9月時点で5490円です。一人暮らしのプロパンガス平均使用量はおよそ5立方メートルなので、プロパンガスを使っている場合、家計調査の全体平均より2000円ほど高いことが分かります。
プロパンガスが高い理由
プロパンガスの料金が高いのは、次の理由が考えられます。
●配送や供給設備にコストがかかる
●為替レートの影響を受ける
●販売店が自由に料金設定できる
プロパンガスを供給するには、ガスの入ったボンベを各家庭へ配送しなければなりません。そのため、配送費や人件費、供給設備の保安に関するコストがかかります。
また、プロパンガスの約80%が海外からの輸入なので、円高・円安など為替レートの影響を受ける可能性があります。
なお、プロパンガスは公共料金ではありません。業者が自由に価格を設定できるため、地域や業者によって相場に差が生じています。
プロパンガスの主な節約方法
賃貸物件に居住している場合、ガスの種類は大家が決めているため、個人で契約を変更するのは難しいでしょう。そこで、光熱費を減らすためにはガスの節約が大切になります。
自分でできる、プロパンガスの主な節約方法は次の5通りです。
●電子レンジ・ケトルを活用する
●ガスコンロを使うときは鍋底から炎がはみ出さないようにする
●お湯を出しっ放しで洗い物をしない
●シャワーの時間を減らす
●夏場は給湯器の設定温度を低くする
料理をする際、電子レンジや電気ケトルを上手に利用しましょう。例えば、ジャガイモなど根菜類の下ごしらえに電子レンジを使うと、ガスコンロを使用するより、年間およそ950円の節約になります。
ほかにも、シャワーの使用を控えめにしたり、給湯器の設定温度を下げたりすることで、ガス代を抑えられます。
まとめ
1人暮らしの1ヶ月あたりのガス代は、およそ3000~5500円です。また、プロパンガスの使用料金は、都市ガスに比べて高くなる傾向にあります。
特に賃貸物件の場合は、ガスの種類を変えるのは難しいですが、電子レンジや給湯器の使い方を工夫すれば、節約も可能です。
出典
総務省 家計調査 家計収支編 単身世帯
日本生活協同組合連合会 電気・ガス料金調査(2019年9月)
一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター 一般小売価格(LPプロパンガスの1ヶ月あたりの料金)
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約 ガス給湯器
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー