更新日: 2023.10.05 家計の見直し
残業で帰宅が遅いので自炊がほぼできません。1人暮らしの食費をラクに節約する方法はないものでしょうか?
本記事では、1人暮らしの食費の目安や、できるだけ手間をかけずに食費をおさえるポイントを解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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2023年4~6月の1人暮らしの食費平均は?
総務省が公表した「家計調査 家計収支編 (単身)勤労者世帯」によると、勤労者単身世帯の食費平均額は、図表1のとおりです。
【図表1】
全国 | 4万1907円 |
大都市 | 4万5475円 |
中都市 | 4万365円 |
小都市・町村 | 3万3808円 |
(e-Stat「家計調査 家計収支編 (単身)勤労者世帯」より筆者作成)
図表1を見ると、大都市と小都市・町村では1万円以上の差があることがわかります。1人暮らしをしていて「食費がかかる」と悩んでいる方の中には、住んでいる地域が要因で食費の節約が難しい可能性もあります。
自炊をせずに食費を節約する方法
食費を節約するには、自炊が1番と言われています。しかし、仕事が忙しくて、朝早く出勤して夜遅く帰宅する、という生活の中では自炊を毎日、行うのはかなり難しいでしょう。
本項では、24時間営業のコンビニやスーパーなども活用して、可能な限り自炊をせずに食費を節約する方法を紹介します。実践すれば1年後には、まとまったお金が節約できる可能性もあるでしょう。
主食だけでも自炊するようにする
ご飯をまとめて炊いて1食分ずつ冷凍しておけば、1週間~10日分の主食を確保できます。パックご飯は1パックあたり100~130円、お弁当を購入すると1つ500円以上はします。主食だけでも自炊しておかずのみを買うようにすれば、1食当たり数100円を節約できるでしょう。
1人暮らしの方の中には、炊飯器を持っていない方もいるかもしれません。現在は、ガスコンロやレンジで簡単にご飯が炊けるグッズもお手頃価格で販売されています。そのようなものも活用してみるとよいでしょう。
コンビニや終夜営業のスーパーで安価ですぐに食べられるものや冷凍食品を活用
近年コンビニにはPB(プライベートブランド)の商品が充実しています。コンビニで販売している商品は定価通りで値下げもなく、高いイメージがありますが、PB商品ならば、通常のメーカー品を購入するより安くすむでしょう。
例えばセブンイレブンは食品の50%がPB化しており、ミニストップでは、トップバリュの商品が販売されています。そのほかのコンビニでも、それぞれ独自のPB商品が販売されています。
冷凍食品もPBがあるので、買いだめをしておけば夜遅く帰宅しても、すぐに温かく美味しいご飯が数100円で食べられます。また、支払い方法によってはポイントもたまります。また近所に終夜営業のスーパーがあれば同じように活用できます。
休日に安く使い回せる商品をまとめ買いする・スーパーの半額食品を活用する
休日は、近所のスーパーのチラシをチェックしましょう。レトルトパックや缶詰、加工食品など、安く使い回しができる食材を買っておくと節約になります。例えば、ベーコンやソーセージ、ツナなどはパンにもご飯にも合い、賞味期限も比較的長いので重宝します。
また、冷凍食品が土日に特売だった場合は、まとめ買いしておけばレンジで温めるだけで夕飯になるでしょう。さらに、最近はドラッグストアでも食品を扱っている場合も多いので、時間があるときにアプリなどでチラシをチェックするのがおすすめです。
食費の平均目安は全国でも幅がある
食費の平均は全国でも幅があります。また、自宅の周辺にスーパーやコンビニなどがどれくらいあるかによっても、食費は変わってくるでしょう。
例えば、駅前に終日営業のスーパーやコンビニが数軒あって手軽にお惣菜が買える方と、徒歩圏内にスーパーやコンビニがなく、平日は外食だよりの方では食費の額はどうしても変わってきます。
「何円まで節約しなければ」と躍起になるより、自分にできる節約方法を考え、実践していくほうが長続きするでしょう。
出典
e-Stat「家計調査 家計収支編 (単身)勤労者世帯」 大都市・中都市・小都市市町村
e-Stat「家計調査 家計収支編 (単身)勤労者世帯」 全国
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー