更新日: 2023.09.28 その他家計
「食器洗い機」VS「手洗い」節約になるのはどっち?それぞれの費用を比較!
本記事では、食器洗い機の各種データをもとに解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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食器洗い機の普及率は、どのくらい?
経済産業省が2021年に公表した「食器洗い機の普及率」によると、2005年での普及率約20%から少しずつ上昇を続け、2023年3月末時点では約37.7%です。食器洗い機の普及率とシステムキッチンの普及率(2005年約50%、2021年約70%)を折れ線グラフにして並べると、同じようなラインを描いて上昇しています。
食器洗い機の普及率が上がっているのは、共働き世帯が年々増加し、家事にかけられる時間が減少してきていることが原因の一つだと考えられます。2016年調査での食事の管理にかかる平均時間は1日平均51分で、そのうち就業している人は39分・仕事に就いていない人は78分でした。
同調査では、今後も家事の時間短縮のための一手段として、食器洗い機の導入が進んでいくことが考えられるとしています。
手洗いと食器洗い機、それぞれの水道光熱費は?
手洗いと食器洗い機を使った場合、水道光熱費はどのくらいかかるのでしょうか。
資源エネルギー庁が公表している試算結果は、図表1のとおりです。
【図表1】
<手洗いの場合(1日2回)>
年間のガス使用料:81.62立法メートル×平均料金162円(立法メートル)=約1万3222円
年間の水道使用料:47.45立法メートル×平均料金260円(立法メートル)=約1万2337円
合計金額:約2万5560円
<食器洗い機(1日2回使用)>
年間の電気使用料:525.20kWh×目安単価31円(kWh)=約1万6281円
年間の水道利用料:10.80立法メートル×平均料金260円(立法メートル)=約2808円
合計金額:約1万9090円
<年間での節約見込み額>
手洗い約2万5560円-食器洗い機約1万9090円=約6470円
資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報を基に作成
水道光熱費は地域や電力・ガス会社によって料金設定がそれぞれ異なるため、節約見込み額は目安として考えてください。
できるだけ水道光熱費を抑えるには?
資源エネルギー庁の試算結果では、食器洗い機が省エネになるとの結果でした。手洗い・食器洗い機ともに、できるだけ水道光熱費を抑えるにはどのような工夫が必要でしょうか。簡単にできる例をいくつかあげていきます。
・洗う前に、食器に残った汚れやゴミをキッチンペーパーなどでふき取る
・食器を水につけ置きして、汚れを浮かせて落としやすくする
・すすぎ洗いの水量を節約するため、洗剤は使いすぎずに適量(指定量)で使う
・食器の量に合わせた洗浄コースを選ぶ
・食器の洗浄が終わったあと、扉を開けて余熱で乾燥させる(食器乾燥の電気代を抑えるため)
まとめ
時間と水道光熱費の節約のために、食器洗い機は便利な家電です。手洗いには、食器洗い機には向かない食器類(漆器・酒器など)を丁寧に洗える利点もあります。
家族人数や1日の家事にあてられる時間などによって、手洗いと食器洗い機のどちらを利用するかを検討するのが良いでしょう。
出典
経済産業省 家事の強い味方、食器洗い機
資源エネルギー庁 省エネポータルサイト 家庭向け省エネ関連情報
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー