更新日: 2023.09.27 その他家計

「セール品の買いだめ」は節約になる? ならない?

「セール品の買いだめ」は節約になる? ならない?
節約の方法として挙げられることも多いのが、「セール品の買いだめ」です。しかし、本当に効果的な買い物なのでしょうか。結論からいえば、単に安いものをまとめ買いするだけでは必ずしも節約になるとは限りません。
 
この記事では、セール品の買いだめを行ううえでの注意点と買いだめが節約になるかどうかのポイントについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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セール品の買いだめを行う際の注意点

セール品を買いだめするときには、以下のような点に注意が必要です。
 

食品は賞味期限がある

食品の場合、賞味期限が迫っていることが大幅値下げの理由となっていることも珍しくありません。そのため、賞味期限をしっかりとチェックしたうえで期限内に家族で食べきれるかどうかを慎重に見極めることが必要です。単に安いという理由だけで購入してしまうと、余らせてしまう可能性が高くなります。
 

食べ過ぎや飲み過ぎのリスク

缶ビールなどの酒類は、大量にストックがあることで、つい飲む量が増えてしまう恐れがあります。お菓子などのまとめ買いも、同様に食べ過ぎになる可能性があるでしょう。通常のペースよりも早く消費してしまうようでは安く購入できても節約につながりません。さらに、体重増加など健康上のリスクも懸念されます。
 

性能や品質が今ひとつのことも

例えば洗濯用洗剤や台所洗剤など、液体系の洗剤では安い製品だと洗浄力が弱い場合、少し高くても汚れ落ちの良い製品のほうが時短や水道代の節約になることもあります。
 
住宅用の洗剤については、用途ごとに複数の製品を買わなくても重曹セスキソーダ、クエン酸で洗剤や柔軟剤の代わりになります。洗濯機には入れにくい学校の上靴洗いにも使えるでしょう。靴下や肌着などの消耗品についても、最初から品質の良いものを買うほうがかえって長持ちして、出費を抑えられる場合もあります。
 

収納スペースを確保できるかどうか

日用品を大量にまとめ買いする場合、収納スペースの問題が生じる点にも注意が必要です。例えば、トイレットペーパーなどは、かさばるため、ある程度の広さの収納場所を要します。まとめ買いしたことで、本当に今、必要なものが置けなくなるようでは本末転倒です。
 

セール品の買いだめが節約になるかどうかのポイント

セール品の買いだめが節約になるかどうかの主なポイントは、以下の2つです。
 

本当に今すぐ必要かどうか

安さにつられて必要ではないものまで買ってしまうと、結果的に使わずにむだになる可能性が高いでしょう。セールでまとめ買いするのは、確実に使うもののみにしておくのが賢明です。
 

期限内に使用できるかどうか

賞味期限や消費期限をチェックして、使いきれる量を計算して買うことも大切です。食品に関しては、乾麺など未開封の場合に長く保存できるものについては、セール品のまとめ買いをすることで節約につながりやすいでしょう。
 

セール品の買いだめは自身の判断で計画的に

セール品をまとめ買いするときには、「本当に使うか」といった必要性の見極めが肝心です。期限内に消費できないものを大量に購入しても、節約にはなりません。
 
また、本当に必要なものは人それぞれに異なるため、周囲の行動に影響され過ぎないことも大切です。セール品の買いだめの注意点やポイントを意識して、計画的に買い物をしましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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