更新日: 2023.09.26 その他家計

これまで都市ガスだったのに引っ越したらプロパンガスに…1ヶ月の「ガス代」はどれくらい変わりますか?

これまで都市ガスだったのに引っ越したらプロパンガスに…1ヶ月の「ガス代」はどれくらい変わりますか?
ガスには大きく分けて、都市ガスとプロパンガスの2種類があります。
 
一般的に、都市ガスよりもプロパンガスのほうが、ガス代は高いことが知られていますが、その差はどれくらいなのでしょうか。
 
これまで都市ガスの家に住んでいて、引っ越しによってプロパンガスに変わる場合は、1ヶ月のガス代の変化について、事前に確認しておくと安心です。
 
本記事では、都市ガスとプロパンガスの違いや、プロパンガスのほうが都市ガスよりも高い理由とともに、都市ガスからプロパンガスに変わった場合の1ヶ月のガス代の変化についても、ご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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都市ガスとプロパンガスの違いとは?

都市ガスとプロパンガスには、原料・成分・重さにくわえて、ガスの供給方法や供給エリアなどにも、違いがあります。
 
まず、都市ガスは液化天然ガスを使用しており、主成分はメタンです。重さは空気の約半分で、万が一ガス漏れした場合は、天井にたまります。
 
一方のプロパンガスは液化石油ガスを使用しており、別名「LPガス」ともよばれています。プロパン・ブタンが主成分で、空気よりも重いため、漏れたときは足元にたまる点が特徴です。
 
各家庭への供給方法については、都市ガスは、地下のガス導管を通じて届けられますが、プロパンガスは、ガス会社が設置したガスタンクに液化石油ガスを貯留して、ガスタンクに接続されているガス導管を利用します。
 

なぜプロパンガスのほうがガス代は高いのか?

都市ガスとプロパンガスでは、料金設定にも違いがあります。
 
都市ガスは、もともと公共料金で規制料金でしたが、2017年にガスの小売り自由化により、ガス会社が自由に料金を設定できるようになりました。
 
プロパンガスはもともと自由化されており、ガス会社ごとの料金の差が大きい点が特徴です。
 
一般的に、都市ガスよりもプロパンガスが高いのは、配送管理にコストがかかることや、プロパンガス会社同士が価格競争を避けてきたことなどが、理由といわれています。
 

都市ガスからプロパンガスになったら、1ヶ月のガス代はどのくらい変わる?

では、引っ越しを機に、都市ガスからプロパンガスに変わった場合、ガス代は1ヶ月につき、どれくらい変わるのでしょうか。
 
一般財団法人日本エネルギー経済研究所「石油情報センター」の資料によると、10立方メートルの場合、関東のプロパンガスの2023年8月の平均料金は8366円(税込み)。
 
プロパンガスの熱量は都市ガス比2.23倍のため、都市ガス(東京ガス)の2023年8月のプロパンガスに換算(×2.23)した料金は、約4067円(税込み)となっています。
 
都市ガスの価格は、地域による差も大きいため、お住まいの地域ではどれくらいの違いがあるのかを、事前に確認しておくとよいでしょう。
 

プロパンガス会社は比較して選ぼう

引っ越し先のガス会社を自由に選べる場合は、地域のプロパンガス料金相場を調べたうえで、しっかり比較して選びましょう。
 
プロパンガス会社は、自社の料金メニューをホームページなどで公表していない場合も多いため、注意が必要です。「安い」といううたい文句だけで判断せずに、きちんと料金を公表している会社を選ぶことをおすすめします。
 

出典

一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 「石油情報センター」 一般小売価格 LP(プロパン)ガス 速報(毎月調査) 2011.4 ~
東京ガス株式会社  ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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