更新日: 2023.09.19 その他家計
PCの「スリープモード」で電気代が節約できる?何分以内ならスリーブモードの方が「得」?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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90分以内ならスリープモードのほうが得
表1
デスクトップ (Windows7) |
ノートパソコン (Windows7) |
|
---|---|---|
起動+シャットダウン(Ws)の消費電力 | 3289 | 1582 |
待機電力(W) | 0.64 | 0.38 |
スリープ+復帰(Ws)の消費電力 | 1.083 | 355 |
スリープ時の待機電力(W) | 1.00 | 0.56 |
※日本マイクロソフト株式会社「ちょっと離席、休憩のときにも賢く節電するには?」を基に筆者作成
パソコンが最も電力を消費するタイミングは、起動とシャットダウンであることが分かります。一方、スリープと復帰、そしてスリープ待機での電力を比較すると、起動+シャットダウンよりも大幅に少ないことが分かります。
しかし、表1の結果はあくまでもWindows7のデスクトップおよびノートパソコンの消費電力です。現在のパソコンは、高性能・省電力設計になっており、節電効果はさらに高まっています。
スリープモードを利用すると年間1000円以上の節約
実際にスリープモードと標準時の消費電力の違いを見てみましょう。消費電力が標準時で29W、スリープ時に2.8Wの場合で考えて、電気料金は30円/キロワットアワー(税込み)で計算します。
1日8時間使用した場合は、標準使用では1ヶ月約209円、1年間で2508円の電気代がかかります。一方、スリープ時を維持し続けた場合は、1ヶ月で約20円、1年間で240円の電気代になります。スリープモードを利用すればするほど、電気代の節約が期待できるでしょう。
パソコンの消費電力を抑えるには?
スリープモード以外にも、パソコンの消費電力を抑える方法はあります。大きな節約になる、二つのポイントをご紹介します。
画面の輝度を調整する
一つ目は、ディスプレイの輝度を下げる方法です。日本マイクロソフト株式会社によると、ディスプレイ輝度を100%から40%にすると、1 日 3 時間の作業として、デスクトップならば、1ヶ月で1080ワットアワー、ノートパソコンならば、360ワットアワーの節電になるとしています。
画面がまぶしすぎると、眼精疲労にもつながりやすいため、輝度を落とせば、節電と健康の両方にメリットがあるといえます。
設定でECOモードにする
二つ目は、パソコンのシステム設定から、電源プランをECOモードに変更することです。Windows10ならば、スタートメニューの「設定」から「システム」の画面に入って、「電源とスリープ」「電源の追加設定」から変更できます。
ECOモードは、初期設定の状態よりも電力節約を優先したモードで、一定時間操作がないと、自動でスリープモードに移行します。パソコンから離れることが多い方や、パソコンの操作時間が少ない方は、ECOモードにしておくと、電気代が節約できるでしょう。
シャットダウンとスリープモードを使い分けて無駄な電力消費を抑えよう
スリープモードは電力消費が少ないですが、パソコンの性能も年々進化しています。標準時の使用電力も少なくなっているため、現在使用しているパソコンの消費電力をチェックすることから始めましょう。
使用時間よりも待機時間が長いときは、スリープモードを活用して、節電することが大切です。電源オプションと画面輝度も利用して、電気代を節約しましょう。
出典
日本マイクロソフト株式会社 疑問1 PCはどのくらい電力を使っているの?
日本マイクロソフト株式会社 疑問2 ちょっと離席、休憩のときにも賢く節電するには?
日本マイクロソフト株式会社 疑問3 節電しながら賢くPCを使うには?
東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯B・C
NECパーソナルコンピュータ株式会社 NEC LAVIE公式サイト Windows 10で電源プランを省電力プラン(ECOモード)に設定する方法
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー