更新日: 2023.09.16 働き方

新卒ですが夏のボーナスは「0円」でした。転職を考えた方がいいでしょうか?

新卒ですが夏のボーナスは「0円」でした。転職を考えた方がいいでしょうか?
入社した会社でボーナスを受けとれず、将来に不安を抱えている方も多いでしょう。ボーナスを受けとれる会社へ転職すれば、年収を増やせる可能性もあります。しかし、注意して転職先を選ばなければ、転職後に後悔するかもしれません。
 
この記事では、社会人のボーナスに関する現状と、転職に対する考え方について解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。

各企業のボーナス支給状況

自分の状況を把握するためには、まず他社の実態を把握することも大切です。ここでは、ボーナスがない人の割り合いと大手企業のボーナス支給額について確認しつつ、ボーナスの有無で変化する内容について解説します。
 

ボーナス支給なしは41.6%が

株式会社ライボの調査機関であるJob総研が、714人の社会人男女を対象に実施した「2023年 夏ボーナス実態調査」では、41.6%の方が「ボーナス支給なし」と回答しました。また、同調査によると2021年以降「ボーナスあり」と回答した方の割り合いは増加傾向にあるようです。
 

大企業の平均支給額95万6027円

日本経済団体連合会が大手企業に対して毎年実施している「2023年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)」によると、2023年夏のボーナス平均値は95万6027円という結果が発表されていいます。
 

ボーナスの有無で生涯資産が変わる

同調査の「2022年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)」では、2022年年末のボーナス平均値が89万4179円です。2022年末と2023年夏を合わせて、大企業のボーナスが年間約185万円だと想定します。
 
この場合、22歳の新卒時点から60歳の定年を迎えるまで、ボーナス185万円の有無によって生涯収入に約7030万円の差が生まれます。ボーナスを受け取れるか受け取れないかで生涯資産が大きく変化するため、生涯資産を増やすためにボーナスが受け取れる会社へ転職するのも1つの手段です。
 

転職する際の注意点

ボーナスが受け取れる会社に転職したい方も多いでしょう。しかし、転職する際に注意しなければいけないことがあります。ここでは、転職する際の注意点について解説します。
 

転職先はお金だけで決めない

給与やボーナスだけで転職先を決めないようにしましょう。お金だけをモチベーションに働くと、職場の人間関係や過酷な労働環境など、想定外のトラブルが発生した際に精神的に追い詰められてしまいます。給与やボーナスだけでなく、仕事のやりがいや、労働環境についても考慮しながら転職先を選びましょう。
 

ボーナスは景気に左右される

現在、ボーナスの条件がよい企業に就職したとしても、その条件がいつまで続くかわかりません。ボーナスは、企業の業績がよい場合に従業員が受けとれるものです。時代の変化とともに業界全体が衰退して、企業の業績が悪くなれば支給されなくなるでしょう。ボーナスだけを目的に転職することは危険です。
 

まとめ

この記事では、ボーナスが支給されなかった方が転職を考えるべきか解説しました。現状、ボーナスを支給する企業は増加する傾向にあるものの、41.6%の方はボーナスがないというデータも出されています。ボーナスだけでも生涯資産が大きく異なるため、転職を考えてもよいでしょう。
 
しかし、給与やボーナスだけを目的に転職してしまうと、転職後に苦労する可能性もあります。転職先は、仕事のやりがいや労働環境なども考慮して選びましょう。
 

出典

日本経済団体連合会 2023年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)

日本経済団体連合会 2022年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)

株式会社ライボ Job総研 2023年 夏ボーナス実態調査

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集