更新日: 2023.09.08 その他家計
ガソリン代高騰は「大打撃」なのか? 家計に与える影響を「車の使用頻度」で試算
ただ、実際にガソリン高騰で増えた負担金額はいくらなのかを計算している人は実際には少ないかもしれません。本記事で試算してみたいと思います。
執筆者:八木友之()
2023年8月28日のガソリン価格185.6円
経済産業省資源エネルギー庁の「石油製品価格調査の結果」では、2023年8月28日時点におけるレギュラーガソリンの1リットル当たり店頭現金小売価格は185.6円となっています。7月31日時点で176.7円なので、1ヶ月もたたないうちに約9円もの上昇です。
なお、2023年6月以前の1年間においてレギュラーガソリンは170円前後を推移していました。7月と8月で一気に10円超値上がりした形です。
ガソリン代高騰が家計に与えている影響金額
それでは具体的にどのくらいガソリン代負担が変わっているのか、給油回数別に計算してみたいと思います。差額のガソリン代は186円(185.6円の四捨五入)と170円の差16円とし、1回の給油で入れるガソリンは50リットルとします。
【月1回】
日常の買い物程度にしか車を使わない人は、ガソリンを月1回入れればいいという場合も多いでしょう。
16円×50リットル=800円
家計に与えている影響は1ヶ月当たり800円で、意外に大きいと感じる人もいるのではないでしょうか。ただ「大打撃」というほどではない印象を受けます。
【月2回】
近距離の車通勤をしている人、頻繁に子どもの送迎がある人などで、給油は月2回くらいの人はどうでしょうか。
16円×50リットル×2回=1600円
月2回の場合には1600円となります。豪華なランチ1回分だと思うと少し悔しいですね。
【月3回】
長距離の車通勤をしている人、子どもの送迎を毎日している人などは月2回の給油では足りないかもしれません。月3回もガソリンスタンドに行っていると、ガソリン代高騰は気になって仕方ないニュースなのではないでしょうか。
16円×50リットル×3回=2400円
月3回ともなると差額は2400円です。数ヶ月前と同じガソリンを買っているにもかかわらず、単純に支出が2400円増えるわけですから、何とも言い難い気持ちになります。
【月4回】
車の運転が好きな人は、毎週末長距離ドライブをするかもしれません。中には毎週給油する人もいるでしょう。
16円×50リットル×4回=3200円
ガソリンを毎週入れる人は1ヶ月で3200円の差額が出ています。長距離ドライブを楽しむ人であればガソリン代は必要経費と考えている人も多いかと思いますが、通勤や送迎など致し方ない理由でガソリンを消費する人にとっては大変です。
まとめ
2023年6月までの1リットル当たり170円前後と比較すると、2023年8月では約16円の値上がりとなっています。50リットルの給油で800円の差額となり、月4回入れる人は3200円です。
これを大打撃と捉えるか否かは人それぞれですが、スーパーで1円でも安い食品を探すことを考えるとやるせない気持ちになります。
出典
経済産業省資源エネルギー庁 石油製品価格調査
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士