更新日: 2023.08.18 その他家計
3時間の外出。冷房は「つけっぱなし」と「スイッチオフ」のどちらが安く済む?
そこで今回は、3時間外出する場合では、エアコンは「つけっぱなし」「スイッチオフ」のどちらが、電気代を低く抑えられるのかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
結論:3時間の外出ならスイッチオフのほうがお得
エアコンは、起動してから設定温度になるまでに一番電力を消費するため、何度も電源をON/OFFすると、電気代が高くなるといわれています。
しかし、3時間も外出するようであれば、冷房のスイッチを切って出掛けるほうが、電気代は低く抑えられます。それでは、どれくらいの時間であれば、つけっぱなしで外出したほうがお得なのでしょうか?
冷房をつけっぱなしにしたほうがお得な外出時間は?
外出時に、冷房をつけっぱなしにしたほうがお得になる目安の時間は、およそ30分です。これは、各メーカーの実験により実証されています。
ダイキン工業は、「エアコンをつけっぱなしにすると、本当にお得なのか」を検証し、公式サイト内で結果を発表しています。検証の結果は、下記のとおりです。
・日中(9:00~18:00):35分までの外出であれば「つけっぱなし」のほうがお得
・夜(18:00~23:00):18分までの外出であれば「つけっぱなし」のほうがお得
また、パナソニックが行った「30分の外出を1日2回、1ヶ月間行った際のエアコン稼働における電気代の差異」のシミュレーションでは、以下の結果が得られました。
・外気温が35度以上の場合は「つけっぱなし」がお得
・30分以上の外出、かつ外気温35度以下の場合は「こまめに消す運転」がお得
これらの結果から、外出後30分以内で戻ってくる場合は、冷房を消さずにつけっぱなしにして、30分以上の場合は、一度スイッチオフするほうが節約につながるといえるでしょう。
エアコンスイッチのON/OFF以外の節約方法
エアコンの節約方法は、スイッチのON/OFFだけではなく、下記のような方法もあります。
・フィルターの定期的な清掃
・風量は「弱」ではなく「自動」に
・風向きは平行・もしくは上向きに
・サーキュレーターや扇風機を活用して、温度ムラをなくす
・室外機の吹き出し口をモノでふさがない
一方で、ダイキン工業の調査によると、実際には逆効果になる可能性があるにもかかわらず、節電できると信じられている方法もあるようです。
・風量はできるだけ「弱」にする
・室外機にカバーなどをかけて、直射日光が当たらないようにする
・こまめにスイッチを切る
これらは消費電力を抑えるどころか、むしろ増加させてしまう可能性が高く、電気代が上がる原因になるため、注意しましょう。
外出時間に合わせて冷房のON/OFFを使い分けましょう
各メーカーの検証をまとめると、30分以上の外出時には、エアコンを一度切ったほうが、電気代を低く抑えられることが分かりました。
そのため、一概に「つけっぱなしがお得」という訳ではなく、外出時間に合わせて、ON・OFFを使い分けることが、賢い使い方といえそうです。エアコンをうまく活用して、今年の夏も快適に、お得に乗り切りましょう。
出典
パナソニック株式会社 「つけっぱなし運転」はおトク?夏の「エアコン」節電ポイント
ダイキン工業株式会社 空気のお悩み調査隊がゆく mission5-1「つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!」
ダイキン工業株式会社 エアコンの電気代を節約する方法
ダイキン工業株式会社 エアコンの節電に関する実態調査を実施「エアコンの節電方法を誤解している人が約6割」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー