更新日: 2023.08.14 その他家計
夫婦で財布は分けるべき? 結婚する前に決めておくべき夫婦の財布管理方法とは
本記事では、結婚を控えている30歳女性のケースで、夫婦のお金の管理方法について解説する。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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お金の管理に詳しくない30歳女性。将来は子どもも欲しい
「結婚したあと、どのように夫婦のお金を管理するべきでしょうか?」とAさん(30歳女性)は悩んでいる。
30歳のAさんは、同い年のBさんと近日中に籍を入れる予定だ。資産状況についてはお互いに把握しているが、お金の管理方法についてはきちんと話し合っていないという。
「私の友人のほとんどは、夫婦の財布をまとめて奥さんが管理し、お小遣い制を採用しているようです。ただ、私はお金の管理をきちんとできるか分からないため、適正なお小遣い額を決められるか自信がありません」
なお、AさんとBさんと年収や資産状況は下記のとおり。
・Aさん:年収360万円、貯蓄200万円
・Bさん:年収400万円、貯蓄200万円
「私は結婚したあとも働き続ける予定で、子どもも産みたいと考えています。計画的に教育資金を貯めるためには、夫婦の財布をまとめてどちらかが管理するか、完全に財布を分けるべきか決めかねています」
AさんもBさんも、お金の管理に自信があるというわけではないようだ。また、お互いに資産運用の経験などもなく、お金の管理方法や効率的な運用方法に関する知識は乏しい。
「NISAなどを活用して資産運用をすることにも興味があります。ただ、夫婦のお金を投資に回して、損失が出てトラブルになったら面倒だと思います。夫婦が納得できるお金の管理方法って、何なんでしょう?」
結婚を控えているAさんが、将来に備えつつ健全な家計を築くために、夫婦の財布をどのように管理すればいいだろうか?
計画的に貯蓄するためにも一括管理。家計簿アプリもフル活用
保険マンモス株式会社(東京都港区)が2022年4月に結婚している男女250人を対象とした「お金の管理についてのアンケート調査」によると、夫婦で財布を「分けている」「分けていない」が約半々に分かれた。
正解がない問題である以上、夫婦にとって最適な方法で財布を管理することが重要といえるだろう。AさんとBさんの年収と貯蓄は、ともに一般的な水準だ。そのため、夫婦で財布を分けるべきかどうかは、お互いのお金に対する価値観と将来に向けての展望次第となる。
「自分が自由に使えるお金が欲しい」という場合は財布を分ければいいし、「計画的に貯蓄したい」という場合は、AさんかBさんのいずれか一方が管理すればいいだろう。
ただ、Aさんには将来的には子どもを産みたいという希望がある。将来の学費などを考えると、計画的な貯蓄を行う重要性が高いため、夫婦で財布を分けずに一括管理することをおすすめする。きちんと2人分のお金を管理できれば、世帯収支をコントロールしやすくなるからだ。
お小遣い制を導入すると、Aさんから「もっと自分が自由に使えるお金が欲しい」という主張がくる可能性もある。この場合、AさんとBさん共有の貯蓄用口座を用意して、「お互いに毎月3万円ずつ入れる。それ以外は別財布にする」という形もアリだ。
Aさんはお金の管理方法や効率的な運用方法に関する知識は乏しいというが、最近はスマホアプリで収支を簡単に把握できる。銀行口座やクレジットカード情報をひも付けることで、簡単に毎月の収支や資産状況を把握できるため、非常に便利だ。
家計簿をチェックして、お金を管理する経験を積めば、徐々に「毎月の収支の目安」を知ることができる。夫婦が納得できる形でお金の管理を行い、計画的な資産形成を進めてほしい。
まとめ
Aさんのケースでは、将来的に子どもが欲しいという希望から、計画的に貯蓄を行う必要性が高い。夫婦が別財布だと、思うように貯蓄ができない可能性があることから、一方が一括管理するといいだろう。
お金の管理に詳しくなくても、家計簿アプリを活用すれば収支や資産状況は簡単に把握できる。夫婦間でコミュニケーションを取りながら、納得できる形で家計を運営してほしい。
出典
保険マンモス株式会社 お金の管理についてのアンケート調査
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー