更新日: 2023.07.27 働き方
「もう限界です…」退職代行の費用相場はいくら?よくあるトラブルとは?
「退職の意思を伝えたら、執拗(しつよう)に引き止められた」
などと、スムーズに退職できずに、悩んでいる人もいるかもしれません。
このような場合に便利なのが「退職代行サービス」です。
そこで今回は、退職代行の費用相場や、利用するうえでの注意点をご紹介します。退職代行の利用を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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退職代行とは?
退職代行とは、労働者本人に代わって、代行者(弁護士や代行業者など)が会社に退職の意思を伝え、手続きを進めてくれるサービスです。
日本労働調査組合の調査(調査対象は、全国の20~39歳会社員)によると、退職代行サービスの認知度は、63.9%との結果が出ています。
さらに「今の会社を退職する場合に退職代行を利用するか」との質問に対して、「利用する」と答えた人は19.8%、「利用するかもしれない」と答えた人は24.9%でした。この結果から、44.7%の人が、退職時に「退職代行サービス」の利用を検討していることが分かります。
「退職代行サービス」の運営元は3種 特徴と費用相場
退職代行サービスには、大きく分けて3種の運営元があります。それぞれの違いと費用相場をまとめました。
●労働組合:団体交渉権を持っており、退職時に必要な交渉や請求などを代行してくれます。法律が絡む問題には、対処できない場合があります。
●弁護士:退職時に必要な交渉や請求だけではなく、法的トラブルにも対応してくれます。費用が高い傾向にあるため、退職の意思を伝えるだけであれば、ほかの運営元を利用したほうがよいでしょう。
●民間企業:「退職の意思を伝える」だけであれば対応可能ですが、交渉やトラブルへの対応はできません。そのため、ほかの労働組合や弁護士と、提携しているところもあります。
表
運営元 | 費用相場 |
---|---|
労働組合 | 2万5000~3万円 |
弁護士 | 5万~10万円 |
民間企業 | 1万~5万円 |
法的トラブルにも対応できる弁護士が、最も費用が高い傾向にあります。自身の置かれている状況や、依頼したい内容に合わせて、運営元を選択しましょう。
「退職代行サービス」でよくあるトラブル
退職代行サービスを利用しても、スムーズに退職できないケースがあります。ここでは、よくあるトラブルをいくつかご紹介します。
●会社側がなかなか退職を認めてくれない
●給料を支払わないといわれた
●自宅に上司が来た
●懲戒解雇扱いにされた
実際に、上記のようなトラブルが発生したケースがあります。「事前に退職する意思を伝えているが、なかなか退職させてもらえないために、退職代行サービスを利用する」など、トラブル発生が懸念される場合は、弁護士に依頼するほうが安心です。
「退職代行サービス」は自分に合った運営元を選ぼう
「退職代行サービス」と一口にいっても、大きく3種の運営元に分けられ、特徴や費用はそれぞれ異なります。
「退職の意思を伝えるだけ」で問題ない場合は、民間企業に依頼すれば、費用を抑えられますが、トラブルが発生するおそれがある場合は、費用がかかったとしても、弁護士に依頼したほうが安心です。
状況に応じて、うまく、退職代行サービスを利用しましょう。
出典
日本労働調査組合
【日労公式】退職代行の認知率は63.9%「退職代行サービスに関するアンケート」結果発表
退職代行とは|サービスの仕組みを徹底解説
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー