エアコンのフィルターを掃除するとどのくらい節約できる？

エアコンの電気代が高く、少しでも節約したいと考えているなら、エアコンの使い方を見直してみてはいかがでしょうか。
 
エアコンは使用状況によって消費電力が大きく変わってきます。特にフィルターはエアコンの運転効率に影響を与え、フィルターが目詰まりを起こしていると電気代もかなり高くなってしまうといわれています。
 
では、エアコンのフィルターを掃除すると、具体的にどのくらい節約できるのでしょうか。

フィルターを掃除することのメリット

エアコンのフィルターを定期的に掃除することは、いくつかの節約効果をもたらす可能性があります。
 
まず、エネルギー効率の向上です。エアコンのフィルターが汚れていると、空気の流れが妨げられて効率が低下します。フィルターを掃除することで、エアコンの冷房や暖房の効果が改善され、エネルギー消費量が削減される可能性があります。そうすることによって、エアコンが効率的に運転でき、電力の節約も期待できるようになります。
 
また、フィルターが汚れていれば、エアコン内部にほこりや異物がたまりやすくなります。これによって、冷却効果が低下し、エアコンの故障や劣化のリスクが高まってしまう恐れがあります。フィルターを掃除することで、内部の清潔さが保たれれば、エアコンの耐久性が向上し、寿命を延ばすことも期待できるでしょう。
 
こまめな清掃によって清潔な状態を維持できれば、長期的なメンテナンスや修理費用を削減できるメリットもあります。
 

フィルター掃除が電気代にもたらす節電効果

フィルターをこまめに掃除すると、冷房稼働時で約4％、暖房稼働時だとおよそ6％の消費電力の削減になります。それにより、約2％の節電効果が得られるとされます。
 
では、金額にするといくら程度の節電効果を得られるのでしょうか。もちろん、使用条件やエアコンの使用状況などによって、消費電力は異なりますが、フィルターが目詰まりしているエアコンは清潔なフィルターのエアコンに比べて2.2kWほど電力消費量が上がります。
 
そのため、フィルターを月に1回か2回清掃した場合、年間で約31.95kWhの省エネ効果を得ることができ、電気代に換算すると約990円の節約が見込まれます。月々に換算すると微々たる金額かもしれませんが、エアコンを高い頻度で使う家庭ほど、フィルターを掃除することによる節電効果は大きくなるでしょう。
 
エアコンの電気代を少しでも節約したいなら、月に1～2回を目安にフィルターをしっかり掃除したいところです。
 

フィルター掃除以外の節約法も

夏場はエアコンの他、扇風機やサーキュレーターを一緒に使うと効率的です。
 
扇風機やサーキュレーターは空気を循環させるので、エアコンの消費電力を抑えながら効率的に部屋を冷やすことができます。冷房時は設定温度を1℃上げるだけで約13％も消費電力が削減できます。夏は扇風機などを併用すれば、効率的に部屋を涼しくできるでしょう。
 
また、エアコンの節約で意外と忘れられがちなのが、室外機の状況です。室外機の吹き出し口に物が置かれていると、送風が邪魔され、冷暖房の効率が落ちてしまいます。そのため、室外機の周りになるべく物を置かないようにすることで一定の節電効果を得られます。
 

月に1～2回が目安！ フィルター掃除でエアコンを効率的に使おう

フィルターの掃除による具体的な節約額を算出するには、使用するエアコンの効率や電力消費量、エネルギーコストなど、さまざまな要素を考慮する必要があります。
 
しかし、フィルターの掃除はエアコンの効率や寿命の向上につながるため、エネルギー消費やメンテナンス費用の削減に役立つことは間違いありません。月に1～2回を目安に、なるべくこまめに掃除しましょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー