更新日: 2023.07.25 家計の見直し

電気代が「1万円」超え!? 猛暑でも「エアコン代」を節約する方法を解説

電気代が「1万円」超え!? 猛暑でも「エアコン代」を節約する方法を解説
梅雨が明け、いよいよ夏本番です。暑い夏場はエアコンの電気代が気になりますね。最近は電力各社の電気料金も上昇傾向にあるため、オール電化の筆者の家庭でもエアコンを使用し始めた6月分の電気代請求は昨年よりも10%程度アップしました。
 
このペースだと7月、8月の電気代は1万円を超えるのではないかと予想しています。本記事では、夏本番に向けて、エアコンの電気代の節約方法について解説します。

執筆者:新川優香()

夏の電気代の使用割合

まず、夏のエアコン利用が、各家庭の電気使用量に占める割合を確認しましょう。
 
資源エネルギー庁によると、家庭の電気使用時間のピークである夏の19時台において、エアコンの電気使用の割合は全体の38.3%にもなります。夏場の電気代を節約するには、エアコンの使用量をおさえることが不可欠なのです。
 

今年の夏の気候は?

エアコン利用の電気代に大きな影響をおよぼすのが、気候です。気象庁によると、今年の夏の予想平均気温は「平年並みか高い見込み」であると発表しています。また近年の傾向として夏の気温は年々高くなっており、2022年の気温は2021年の気温よりも0.9℃も高くなっています(沖縄・奄美地方を除く)。
 
今年も、各自治体から「危険な暑さ」「極めて危険な暑さ」と熱中症警戒アラートが出されています。電気代も大切ですが、熱中症にはじゅうぶん気を付けて節電をすることを意識しましょう。
 

エアコンの電気代節約のためにできること

エアコンの電気代を節約する方法にはいくつかありますが、ここでは政府が推奨している節約術について解説します。
 

カーテンをうまく使う

夏場の熱気の73%は窓や扉を通して屋内に入り込んでいます。外からの熱気を取り込まず、せっかく冷やした部屋の空気を逃さないようにするためにはカーテンを使うことが有効です。
 
特に夏の日差しを部屋に入れないよう、遮光カーテンや厚手のカーテンを使うと節電効果が期待できます。また、カーテンの色を寒色系にすると見た目も涼し気ですね。
 

エアコンフィルターの掃除

エアコンのフィルターは季節の変わり目に掃除することが多いですが、政府の推奨する掃除の目安は2週間に1回となっています。6畳用エアコンのフィルターをその頻度で定期的に清掃した場合、年間で約860円の電気代の節約につながります。
 
フィルターが目詰まりしているエアコンを使用すると、カビが生えやすいといった健康上の問題もあるので、面倒ではありますが定期的に掃除をしたほうがよいでしょう。
 

エアコン室外機周辺の手入れ

エアコン室外機周辺の空気が円滑に流れていると、エアコンが効率よく稼働できます。室外機のそばにはものを置かず、空気の流れが悪くならないようにしましょう。
 
また、室外機が直射日光で温まると冷房効果が低下するので、すだれや植木で日陰を作ることがおすすめです。ただし植木の草木が伸びて室外機に絡まることもあるので、定期的に状態を確認しましょう。
 

暑い空気を追い出す!

部屋に暑い空気が残ったままだと、いくらエアコンを稼働させても効果が小さくなってしまいます。
 
帰宅したら日中に暖まった空気を外に逃がしましょう。対角線に窓がある場合はそれらを開けることで空気が循環しやすくなります。またサーキュレーターや扇風機を窓に向けて稼働させると、より効果的に部屋の空気を外に出せます。
 

空気を循環させる

冷たい空気は下にたまり、熱い空気は上にいく性質があります。そのためソファやダイニングチェアに座っていると、足元だけ冷えて、上半身は暑さを感じる状態になりがちです。
 
せっかくエアコンで冷やした空気を有効活用するためにも、サーキュレーターや天井のファンを使用して部屋中の空気を上から下に循環させるようにしましょう。
 

無理なく夏を乗り切ろう

今年の夏も猛暑が予測されており、それにともないエアコンの稼働時間が増え、電気代がかさむ可能性があります。
 
しかし、電気代を気にしてエアコンを切ることは熱中症の恐れがあるため、健康を害してしまい本末転倒です。無理のない範囲でエアコン節電術を取り入れ、節電をしながら快適な夏を目指しましょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 夏季の省エネ・節電メニュー
気象庁 季節予報解説資料
 
執筆者:渡辺あい
ファイナンシャルプランナー2級

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