更新日: 2023.07.22 家計の見直し

わが家の通信費は多い? 目安は「固定電話代込み」で月1万円?

わが家の通信費は多い? 目安は「固定電話代込み」で月1万円?
昨今の物価高を受けて、家計の見直しを考えている方もいるのではないでしょうか。固定費の1つである通信費を見直せば、節約効果が高まります。とはいえ、「固定費の平均が分からない」「これ以上減らせるのか」などの疑問を持っている方もいるでしょう。たとえば、固定電話代込みで月1万円の通信費は妥当なのでしょうか。
 
本記事では、1世帯あたりの通信費の平均と節約方法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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そもそも通信費とは?

通信費とは、電話やインターネットなどの通信手段にかかる費用のことです。通信費というと電話代を思い浮かべるかもしれませんが、郵便代や宅配便など多岐にわたります。通信費は,毎月の支払いがほぼ決まっている固定費のうちの1つです。1度、見直せば節約効果が長期間続きます。仮に毎月の通信費を3000円節約できたとしたら、年間で3万6000円の節約が可能です。
 

通信費の平均額は月1万円!

今回のテーマは、固定電話代込みで月1万円の通信費は高いのか、という点です。結論からいうと、固定電話代込みで月1万円の通信費は平均的といえます。総務省の「家計調査(総世帯)」によると、2020年の電話通信料の支出額は12万1825円です。
 
電話通信料とは、固定電話代とスマートフォンなどの携帯電話通信料をプラスしたものとなります。月々の電話通信料は12万1825円÷12=1万152円となり、家族の人数にもよりますが、固定電話代込みで月1万円の通信費は平均的といえるでしょう。ただし、総務省のデータには光回線やWi-Fiなどのインターネット通信費や郵便代などは含まれていません。
 
なお、2019年の電話通信料の支出額は12万2741円だったため、2020年は前年比0.7%減となりました。電話通信料の支出額が減少した要因は、固定電話通信料の支出が減少したためです。携帯電話通信料はほぼ横ばいとなっています。スマートフォンの普及にともない、固定電話を解約する方が増えていると予想できます。
 

通信費を節約する方法

節約効果が高い通信費の見直しですが、何をどう減らせばよいのか分からない方もいるでしょう。現在、通信費の多くを占めるのはスマートフォンなどの携帯電話通信料となっているため、携帯電話通信料をいかに減らせるかがポイントとなります。
 
大手キャリアの最上級プランの月額料金は、4565円~7315円(税込)です。同じキャリアでもさまざまなプランを用意しているため、プラン変更を行うことで携帯電話通信費を大幅に節約できます。キャリア変更に抵抗がない方は、格安スマホに乗り換えることも検討してみましょう。
 
たとえば、ある格安スマホの場合、毎月3GBまでの使用であれば月額料金は1078円(税込)です。使用ギガ数に応じて月額料金は上がりますが、最大3278円(税込)で済むため、安心して使用できます。さらに、専用アプリを使用すれば国内通話は無料になるプランもあります。格安スマホに乗り換えるだけで1人あたり数千円の節約が可能となるため、家族全員分となると大きいでしょう。
 
ただし、格安スマホにはデメリットもあります。電波が入らない、災害時に繋がりにくかった、などの事例もあるようです。また、ギガ数が、自身の行動内で収まるのか、といった点にも注意が必要です。まずは自分がスマートフォンで利用したい内容や、自身の自宅や職場など、主に使う場所で電波が入るのかなど、確認が必要です。
 

通信費の見直しは節約効果が高い

電話通信料の支出額は1世帯あたり月々1万152円です。家族の人数にもよりますが、固定電話代込みで通信費1万円は平均的といえます。毎月決まった額が出ていく通信費を見直すと、節約効果が長期間続くのが魅力です。固定費が高いと感じている方は、固定電話の解約や携帯電話通信費の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
 

出典

総務省 ICTサービスの利用動向
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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