更新日: 2023.07.24 働き方
仕事中「トイレの回数が多い」と注意されたのですが、2時間に1回程度なら大丈夫でしょうか?
本記事では、厚生労働省が策定したガイドラインを基に、デスクワークにおける休憩時間の考え方を解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
デスクワークにおける休憩時間の考え方
厚生労働省では、パソコンなどの情報機器を使って作業を行う労働者の健康を守るためのガイドラインを策定しています。同ガイドラインでは、「労働者の心身の負担を軽くし、支障なく働けるようにするため、事業者が講ずべき措置」をまとめており、休憩頻度についても定めています。
具体的には、1日に4時間以上の情報機器作業を行う場合には、「一連続作業時間が1時間を超えない」「作業途中に1~2回の小休止を取る」「次の連続作業までに10~15分の休憩を挟む」ことが明記されています。
つまり、パソコンを使ったデスクワークに従事している場合には、労働衛生管理上、1時間に1~2回程度は席を立ってもかまわないということです。トイレ休憩に立つことも問題ないといえるでしょう。
また、次の連続作業の前にはトイレ休憩も含めて10~15分程度は休めます。反対に、1時間前後にこれ以上の回数のトイレ休憩を取っている場合には、上司から少し多いのではと注意される可能性があります。
注意されないためのトイレ休憩のポイント
目的は同じトイレ休憩でも、長さやタイミングによっては上司の目についてしまう場合があります。体調に無理のない範囲で、次の2つのポイントに注意しましょう。
・作業時間内のトイレ休憩は手短に
小休止には具体的な長さの定義はありません。ただし、1時間の作業の後でまとめて10~15分の休憩を取ることを踏まえると、小休止にあたるのは3分程度のリフレッシュと判断できます。
そのときの体調にもよりますが、トイレ休憩の度に10分近くも離席するようでは、サボっているように見えてしまうでしょう。怠けていると誤解されないためには、できる限りサッと済ませて席に戻るのが賢明です。
・始業直後や終業直前は避ける
始業直後のトイレ休憩は、上司に「なぜ先に済ませておかないのだ」と思われ、やる気を疑われる可能性があります。また、終業前の時間にはその日の作業内容や明日以降の連絡事項などを部下と共有しておきたいと思う上司も多いことでしょう。
終業前に必要な確認を終えられないと、上司は残業になってしまうかもしれません。1日の中でも特に重要な時間帯である終業前に離席していると目立ってしまうほか、協調性がないとマイナス評価されてしまう場合があります。
無理にトイレを我慢するのはやめよう
トイレは生理現象ですので、無理に我慢する必要はありません。場合によっては、膀胱炎などを発症してしまう恐れがあります。
ただ、トイレ休憩を取るときには手早く済ませることや、タイミングに気を付けるようにしましょう。利尿効果を高めるカフェインを含む飲料を必要以上に摂取しないことも大切です。また、寒い時期にはトイレが近くなりやすいため、冷え性の人は防寒対策も徹底しましょう。
出典
厚生労働省 「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を策定しました
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー