更新日: 2023.07.06 貯金
子育てが終わった50代です。今から「貯金」を始めても手遅れでしょうか?
人生には、いくつかのライフイベントがあり、時期によって、出費が変わります。そのため、お金を貯めるタイミングを考えることで、計画的な貯金が可能になります。
そこで今回は、「お金の貯めどき」についてまとめました。さらに、効率よく貯金するための家計の見直しポイントも、ご紹介します。
「貯金したいけれど、どのように計画したらよいかが分からない」という人は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。
人生における「お金の貯めどき」は3回ある
人生のなかで、お金が貯まりやすいとされる時期は、3回あるとされています。
1. 結婚するまで(独身期間)
2. 子どもが小学校に入学するまで
3. 子どもが独立してから
子育てには何かとお金がかかるため、その時期に、教育・養育費の出費と、貯金を並行させるというのは、難しいこともあるでしょう。
しかし、子育て中でも「子どもが小学校に入学するまで」の間は、比較的、お金が貯めやすい時期とされています。理由としては、学費などの大きな出費がない、「幼児教育・保育の無償化」制度が使えることなどが挙げられます。
毎月の保育料はかかるものの、3~5歳のうちは保育の無償化制度が受けられるため、出費を抑えられるでしょう。
ただし、家庭環境などによっても、貯金しやすい時期は異なります。そのため、ライフイベントやライフスタイルを考慮して、自分たちに合った計画で、貯金を進めることが大切です。
子どもが独立後でも貯金できる?
なかには「独身時代はあまり貯金しておらず、子育て中も思うようにお金を貯められなかった」という人もいるでしょう。
その場合は、子どもが独立した後から、貯金を始めることになります。
定年退職後は、収入が大きく減ることが考えられるため、子どもが独立してから退職までの期間が、貯めどきとなるでしょう。
この時期に、具体的な老後の資金計画を立てることで、計画的に貯金を進められます。それにはまず、現時点での経済状況や、将来もらえる年金額について、把握する必要があります。
子どもが独立した後から始める貯金方法
ここでは、子どもが独立した後からでも、無理なく貯金を始められる方法をご紹介します。できることから、実践してみましょう。
家計を見直し無駄をなくす
まずは、現状を把握するところから始めましょう。固定費や生活費を確認して、無駄な出費がないかをチェックします。
住宅ローンなど、一定額支払う必要のあるもの以外の出費で、削れる部分がないかを探してみましょう。とくに、光熱費や通信費、保険などの固定費を見直すことは、効果的です。今の生活スタイルに合わせた契約内容に変更することで、出費を減らせるかもしれません。
また、お金を使い過ぎている部分の節約を意識すると、生活費を安く抑えられるでしょう。
具体的な資金計画を立てる
今後に考えられる支出や収入を洗い出し、将来、具体的にいくら必要になるのかを考えます。
さらに、現在の貯蓄額や、保有している資産(保険・投資・不動産など)を試算して、どれくらいのペースで貯金すればよいのかを割り出します。
老後の資産計画は、自分たちに合った内容で検討することが大切です。もしも、資金計画に迷ったのならば、ファイナンシャルプランナーなどに相談してみましょう。
資産を運用して殖やす
毎月、お金を貯めることは大切ですが、貯金できる金額には限度があります。子どもの独立時期によっては、貯金できる期間があまりないケースも珍しくありません。
そこでおすすめするのが、資産を投資などで運用して殖やすことです。例としては、株式投資や投資信託などの金融商品や、NISAなどの少額投資非課税制度があります。
投資商品はそれぞれ、特徴や運用方法が異なるため、仕組みを正しく理解したうえで、選択することが大切です。効率よくお金を殖やせるメリットがある一方で、元本割れなどのリスクも存在します。資産計画に合った範囲で、利用するようにしましょう。
子育てが一段落してからでも貯金できる!
子どもが独立してからでも、老後に向けて、貯金を始めることは可能です。しかしそれには、家計を見直して、自分たちに合った資金計画を立てる必要があります。
現状を把握したうえで、将来、いくら必要になるのかを検討しましょう。
お金をコツコツ貯めることも大切ですが、投資や非課税制度などをうまく活用して、資産を運用することで、効率よくお金を殖やせるかもしれません。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー