更新日: 2023.07.05 家計の見直し
「ドラム式」VS「縦型」洗濯機の電気・水道代はどれだけ違う? 乾燥にかかる電気代は「約3倍」の差!?
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ドラム式洗濯機・縦型洗濯機それぞれの特徴
ドラム式洗濯機は前面にドアがあり、洗濯物は水平ドラムに入れる構造となっています。ドラムが回転し、洗濯物がドラムの内部を上下に移動することで行われる仕組みです。洗濯・乾燥の一体型が多く、静音性や洗浄力が高いですが、価格は比較的高く、広い設置スペースが必要なタイプの洗濯機です。
一方、縦型洗濯機は上面にフタがあり、ドラムは垂直に設置されています。洗濯物はドラム内で上下に動くよりも、ドラムと水流の回転により左右に揺らされます。比較的手頃な価格であり、使用が直感的であるため、一般家庭によく見られます。しかし、ドラム式に比べて乾燥機能が劣ることが多く、大きな洗濯物を洗うのが難しい場合もあります。
両者にかかるランニングコストの違い
それでは、ドラム式・縦型でランニングコストにどのような違いがあるのでしょうか。大手家電メーカー「Panasonic」の製品を例にあげてみましょう。
まず、定格洗濯時の比較として、ドラム式洗濯機「NA-LX129BL/R」と縦型洗濯機「NA-FA12V2」の12kgモデルを比べてみましょう。標準使用水量では、ドラム式が約83リットル、縦型が約150リットルと、ドラム式が縦型に対して大幅に水の消費量が抑えられています。
水道代に換算すると、ドラム式が約22円、縦型が約40円と、節水性は明らかです。消費電力量でも、ドラム式は約68Wh、縦型は約98Whと、ドラム式が節電性に優れています。これらは電気代の目安として、ドラム式が約2.2円、縦型が約3.1円の計算です。
よって、1回の洗濯によってかかる水道光熱費は、ドラム式が24.2円、縦型が43.1円となります。毎日洗濯をする家庭の場合、1年あたりのランニングコストはドラム式が8833円、縦型が15732円と、7000円近く変わってきます。
また、乾燥を含めた場合、さらに大きな違いとなります。「NA-LX129BL/R」と「NA-FW10K2」の6kgモデルと5kgモデルを比較すると、標準使用水量はドラム式が約55リットル、縦型が約131リットルとなり、水道代としてはドラム式が約15円、縦型が約35円です。
乾燥の消費電力量はドラム式の場合、標準乾燥モードで約890Wh、省エネ乾燥モードで約620Whとなる一方、縦型では約2290Whの電力がかかります。これらは1回あたりの電気代に換算すると、ドラム式が標準乾燥モードで28円、省エネ乾燥モードで約20円に対して縦型が約71円かかるのです。およそ3倍の差があることが分かります。
コスト・パフォーマンスをよく知って洗濯機を選ぼう
ドラム式洗濯機は縦型洗濯機よりもランニングコストの面で優れていますが、一方で洗剤や匂いが残りやすく、洗濯の途中で洗濯物を追加しにくいなどといったデメリットもあります。
また、洗濯機自体の価格はドラム式のほうが高価な場合も多いです。それぞれの特徴やコスト・パフォーマンスをよく知った上で、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。
※2023/07/27 記事を一部修正いたしました。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー